高齢男性では動物性蛋白摂取が大腿骨近位部骨折の予防に有効
公開日:2017年10月19日 13時00分
更新日:2022年12月 2日 14時22分
高齢者の健康維持に蛋白摂取の重要性が指摘されているが、本研究では蛋白摂取と骨折との関連を検討した。MrOS研究に参加した米国人男性5,875名(平均年齢73.6歳)を平均15年間追跡した成績では、摂取エネルギーに占める蛋白の割合が高いと大腿骨近位部骨折の頻度が有意に低下した。蛋白の由来別では、動物性蛋白(肉、魚、卵)摂取量と骨折頻度は有意に関連するが、植物性蛋白(豆、穀物、ナッツなど)と骨折との関連はなかった。
文献
Langsetmo L,et al. J Bone Miner Res 2017 ; 32 : 592-600
転載元
公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.83