健康長寿ネット

健康長寿ネットは高齢期を前向きに生活するための情報を提供し、健康長寿社会の発展を目的に作られた公益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイトです。

ゲノムの中の生物学的な時間

公開日:2017年7月12日 12時00分
更新日:2022年12月 2日 14時24分

 遺伝子の末端構造であるテロメアが細胞老化で短くなることはよく知られている。しかし、ヒトやマウスなどの組織の老化では、それよりもむしろ遺伝子ゲノムDNAのメチル化の度合いがよりはっきりと対応する。これを「エピジェネティックな時計」という。老化が進めばメチル化も進む。だが、それは遺伝子のどこでも同じではなく領域特性がある。ヒトとマウスでは遺伝子クラスターの中で見るべき場所も異なる。カロリー制限の効果やiPS細胞での幼若化も調べながら、ハーバード大学の婦人科病院のグループがその「分子時計」あるいは「老化のバイオマーカー」としての効果を詳しく検証している。

文献

Petkovich DA, et al. Cell Metab 2017;25(4):954-960

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.82

無料メールマガジン配信について

 健康長寿ネットの更新情報や、長寿科学研究成果ニュース、財団からのメッセージなど日々に役立つ健康情報をメールでお届けいたします。

 メールマガジンの配信をご希望の方は登録ページをご覧ください。

無料メールマガジン配信登録

寄附について

 当財団は、「長生きを喜べる長寿社会実現」のため、調査研究の実施・研究の助長奨励・研究成果の普及を行っており、これらの活動は皆様からのご寄附により成り立っています。

 温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

ご寄附のお願い(新しいウインドウが開きます)

このページについてご意見をお聞かせください(今後の参考にさせていただきます。)