アルツハイマー病の海馬における睡眠時のてんかん様発作
公開日:2017年10月19日 16時00分
更新日:2022年12月 2日 14時20分
アルツハイマー病患者ではてんかん発作の発現確率が高いこと、また、病気の進行過程で、神経回路の過剰な興奮が起こる可能性が示唆されてきた。ハーバード大学Coleらは、アルツハイマー患者2名に対し、頭蓋骨の底面にある卵円孔より電極を挿入し、海馬付近の神経活動を直接的に測定した。その結果、睡眠時に通常の脳波計では測定できない神経の過剰な興奮が生じていることが示された。このような発作と病態との関連解明と治療への展開が期待される。
文献
Lam AD, et al. Nat Med 2017 ; 23 :678-680
転載元
公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.83