糖尿病治療薬メトホルミンはinflammagingを抑える
公開日:2020年10月30日 09時00分
更新日:2024年8月16日 16時35分
こちらの記事は下記より転載しました。
加齢に伴う慢性炎症(inflammaging)は2型糖尿病、認知症、がんなど多くの疾患発症に関わる。メリマックカレッジのBharathらは高齢者ではオートファジーや酸化還元バランスに関与するミトコンドリア機能の低下に伴い、CD4+T細胞からのTh17関連サイトカインの産生が増加すること、若年者由来T細胞のオートファジー機能をノックダウンすることにより、高齢者同様にTh17関連サイトカイン産生が増加することを見出した。さらに糖尿病治療薬であるメトホルミンが高齢者のオートファジーやミトコンドリア機能を向上しTh17関連のinflammagingを改善することを報告した。メトホルミンは海外では糖尿病治療の第一選択薬であるが、抗炎症作用にさらに期待が高まる。
文献
Bharath LP, et al. Cell Metab. 2020;32:44-55
転載元
機関誌「Aging&Health」アンケート
機関誌「Aging&Health」のよりよい誌面作りのため、ご意見・ご感想・ご要望をお聞かせください。
お手数ではございますが、是非ともご協力いただきますようお願いいたします。