タンパク質の過硫化反応は長寿に関与する
公開日:2020年4月30日 09時00分
更新日:2024年8月16日 16時46分
こちらの記事は下記より転載しました。
過硫化反応(persulfidation)はタンパク質翻訳後修飾の一種であり、システイン残基を修飾し、そのタンパク質の構造や機能に影響する。ボルドー大学のZivanovicらは、これまで検出が困難であったこの反応を選択的に検出する方法を考案した(Dimedone Switch method)。この方法を用いたところ、過硫化反応は種を超えて保存され、タンパク質の過酸化を抑制し細胞保護的に働くことや、加齢に伴い低下する一方で、カロリー制限はこの反応を増やし、酸化ストレスを抑制し長寿に関係することを実験的に明らかにした。過硫化反応の維持は長寿の鍵かもしれない。
文献
Zivanovic J , et al. Cell Metab. 2019; 30: 1152-1170
転載元
機関誌「Aging&Health」アンケート
機関誌「Aging&Health」のよりよい誌面作りのため、ご意見・ご感想・ご要望をお聞かせください。
お手数ではございますが、是非ともご協力いただきますようお願いいたします。