介護支援専門員(ケアマネジャー)の役割
公開日:2018年12月18日 18時30分
更新日:2019年6月28日 14時09分
介護支援専門員(ケアマネジャー)とは
介護支援専門員(ケアマネジャー)とは、介護サービス計画(ケアプラン)(リンク1参照)の作成、居宅サービス事業者や介護保険施設等との連絡調整を行うなど、介護サービスが適切に利用されるために不可欠な専門職です。指定居宅介護支援事業者といわれるケアプラン作成事業者や特別養護老人ホーム(リンク2参照)等の介護保険施設等では、介護支援専門員を必ず置かなければならないとされています。
研修の受講や登録が必要
介護支援専門員として仕事をするためには都道府県が実施する「介護支援専門員実務研修」を受講し登録する必要があり、研修を受講するために「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格しなければなりません。保健、医療、福祉に関して一定の資格(医師、歯科医師、薬剤師、看護師、社会福祉士等)や就業経験を持っていて5年以上900日の実務経験があれば、実務研修受講試験の受験資格を得ることができます。介護支援専門員の職務として、要介護認定の調査(リンク3参照)に従事する場合があります。この場合は、公務員と見なされます。
5年ごとの更新制
平成18年4月に改正された介護保険制度では、ケアマネジャーの「資質・専門性の向上」と「独立性・中立性の確保」の観点から、5年ごとの更新制となります。また、介護支援専門員証の更新時には、必要に応じて更新研修の受講が義務化されます。また、平成28年度からは研修カリキュラムが大幅に見直され5年ごとの更新研修の時間が長くなりました。
介護支援専門員の中には、ケアマネジメントを判断・提供し、医療サービスとの調整などケアマネジメント業務の十分な知識と技術・経験がある主任介護支援専門員(主任ケアマネージャー)の資格を有している人がいます。
主任介護支援専門員は、5年以上の実務経験を積んだケアマネジャーが研修を受講することでなることができます。主任介護支援専門員も平成28年度から新たに5年ごとの更新研修が必要となりました。主任介護支援専門員は、居宅介護支援事業所、介護老人保健施設などだけではなく、地域包括支援センターなど地域においてとても重要な働きがあります。
参考文献
- 介護支援専門員基本テキスト財団法人長寿社会開発センター
- 介護支援専門員試験対策標準テキスト改訂第2版秀和システム
- 新しい介護保険 じほう