RNA合成抑制による寿命制御
公開日:2018年4月18日 17時29分
更新日:2024年8月16日 20時39分
こちらの記事は下記より転載しました。
線虫やショウジョウバエなど寿命研究に使われるモデル生物で蛋白質合成を抑制すると長寿化することが知られているが、Pol IIIという小さなRNAを合成する酵素の抑制でも長寿化することがわかってきた。Pol IIIは核内で働くのだが、TORC1という細胞内の重要なシグナルセンサーの制御下にある。今ではよく知られたラパマイシンという薬剤のターゲットだ。ラパマイシンはマウスでも長寿化を促す。Pol IIIは進化的によく保存されているから、マウスでもこれが寿命制御に効くのだろう。英国ロンドンの大学の老化研究所からの報告である。
文献
Filer D, et al. Nature 2017;552:263-267
転載元
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