趣味:バレーボール
公開日:2016年7月25日 08時00分
更新日:2019年2月 1日 16時34分
バレーボールとは
バレーボールは、1895年にレクリエーションスポーツとしてアメリカで誕生しました。当時のアメリカでは、バスケットボールが流行していたのですが、運動量が多く身体の接触があって危険ということで、女性や子どもなど誰でも気軽に行えるスポーツとして「バレーボール」が考案されました。
最初は「ミノネット」と呼ばれていましたが、「ボールを打ち合う」ことから、テニスの「Volley:ボールが着地する前に打ったり、蹴ったりすること」という言葉を使い、「Volleyball:バレーボール」と呼ばれるようになりました。
日本には1908年に紹介されました。最初は16人1チームとして行われていましたが、その後12人、9人、6人まで減ってきました。現在、日本では9人制と6人制の両方が普及しています。そしてルールの改正を繰り返し、老若男女誰でも楽しめる人気のスポーツとなりました。2010年世界選手権では、女子日本代表チームが入賞を果たし、「見るスポーツ」としても人気を博しています。
バレーボールのルール
バレーボールでは2つのチームがネットを挟んで1つのボールを打ち合います。ボールを床に落とさず3回以内のパスで相手チームに返球することが基本のルールです。ラリーポイント制のため、サービス権がなくてもラリーに勝ったチームに点数が入ります。先に25点を取れば1セットを勝ち取ることができ、3セット先取の5セットマッチと2セット先取の3セットマッチがあります。5セットマッチの5セット目は15点先取となります。25点の場合は24対24で、15点の場合は14対14になったときにデュースとなり、どちらかが先に2点差をつけると勝ちとなります。
バレーボールの健康への効果
バレーボールのプレーには、スクワット、ハイジャンプ、ステップ、ダッシュなど様々な全身運動が入っています。股関節、膝関節、足関節の屈伸動作を繰り返し行うため筋力および筋持久力の向上が期待できます。またそれらを一定時間行うことで心拍数が上がり、持久力の向上にもつながります。
また、骨粗鬆症予防には、骨への運動ストレスが効果的です。バレーボールで少しでもジャンプをして着地をすることで、骨吸収および骨生成を促す十分な運動ストレスになります。このように、バレーボールは全身運動で筋力、筋持久力、持久力の向上だけでなく、骨粗鬆症予防など生活習慣病予防にも効果が期待できます。
ただし「身体活動のメッツ表1)」によると、バレーボールは4.0メッツの運動強度があり、試合を行うと6.0メッツにもなります。中等度の強度があるスポーツであるため、無理をすることなく体力や筋力に合わせて、強度を調節しながら行うことが大切です。
バレーボールの注意点
プレー中の怪我
バレーボールのプレー中に多い怪我に捻挫があります。ネット付近でジャンプをし、着地したときに人の足に乗り上げてしまうと捻挫をしてしまいます。着地時の状況によって足首の内反捻挫、外反捻挫のどちらも起こり得ます。ネットプレーでは、センターラインを超えて相手コートに足が入ることのないよう、注意が必要です。
他に多い怪我に、前十字靱帯損傷など膝の障害が挙げられます。これは構えのフォームが前傾姿勢になりやすく、股関節よりも膝関節の屈伸動作に頼る誤った姿勢が繰り返し起こることで多く起こります。筋力の低い女子に特に多くみられます。
他にもオーバーヘッドストロークなど肩の障害や、腰の障害なども報告されています。開始前には十分なウォーミングアップを心がけ、正しいフォームで行うようにしましょう。
バレーボールをする際の相談先は
バレーボールは日本では比較的メジャースポーツなので、中学校、高校では部活動があることが多いです。社会人でも地域で活動しているクラブがあります。体育施設の案内や、各自治体の地域課やスポーツ課などに問い合わせてみると、地域のチームを紹介してもらえることがあります。
参考文献
- 国立健康・栄養研究所.改訂版「身体活動のメッツ(METs)表」 2012年4月11日改訂