健康長寿ネット

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趣味:ダンス

公開日:2016年7月25日 02時00分
更新日:2019年2月 1日 17時49分

社交ダンスをする男女のイラスト。ダンスには、エアロビクス、バレエ、日本舞踊など様々な種類があります。趣味で楽しむ方、教室に通う方が増えています。ダンスでは、一定時間リズムに合わせて全身運動を続けるため全身持久力、心肺機能、筋持久力、筋力向上の健康効果が期待できます。

趣味:ダンスとは

 「踊る」とは、『「音楽などに合わせてからだを動かす」、「舞踏を演ずる」、また「躍る」と同じく「飛び跳ねる」、「跳ね上がる」の意味を持ち、「喜びや期待などで鼓動が激しくなる」、「わくわくする」、「激しく揺れ動く」を示す。「踊る」が本来飛び跳ねる意であるのに対し、「舞う」は地をするように旋回する意を本義とする。』(大辞林・三省堂)とあります。

 中南米の人はラテン音楽が流れると自然にステップを踏んだり、幼児は軽快でテンポの良い曲を聴いたときに全身でリズムをとったりします。踊りに音楽は欠かせませんが、楽しい気分や鼓動を高める状態になると、人は自然に飛んだり跳ねたりするのではないでしょうか。

 また、各地にある伝統的な祭りの舞い「神楽」は、踊りを通じて神仏に祈り、来臨や神託を願うことも目的に行われ、神との交信を信じて行われていました。鎌倉時代に広まった踊り念仏も、布教活動に踊りの神懸かり的なイメージを活用したのかもしれません。日本では踊り念仏の広まりから、各地で盆踊りや出雲阿国が創始した歌舞伎踊りの芸能に発展したといわれています。潜在的にも娯楽的にも、昔から踊りは我々人間に受け入れられやすく、とても身近なものでした。

ダンスの種類

 ダンスには社交ダンス、エアロビクス、バレエ、ヒップホップ、フラメンコ、サルサ、日本舞踊、バリ舞踏、ブレイクダンスなど、様々な種類があります。リズムのテンポや曲調が異なることで、ダンスの種類も変わります。最近では芸能界でダンスグループが人気を博し、ダンス教室に通う小学生が増えています。

趣味:ダンスの健康効果

 有酸素運動をリズムに合わせて楽しく行うことを目的に、ケネス・H・クーパー博士が1967年にエアロビクスを提唱しました。当初はアメリカ空軍で、心肺機能トレーニングプログラムとして開発されました。その後1980年代前半に日本にもエアロビクスが伝わり、空前のフィットネスブームが起こりました。

 エアロビクスに代表されるように、ダンスはリズムに合わせて様々なステップを行います。運動強度は社交ダンスが3.5メッツ、エアロビクスが5.0~7.3メッツ、バレエが6.8メッツ、民族舞踏や伝統舞踊が4.5メッツと、飛び跳ねる動きが入るダンスでは強度が高いことがわかります。ヒップホップやブレイクダンスはさらに強度が高くなることが予想されます。

 ダンスでは、一定時間リズムに合わせて全身運動を続けるため全身持久力、心肺機能、筋持久力の向上に加え、飛んだり跳ねたりすることで筋力の向上も期待できます。また大きく四肢を動かすダンスでは関節可動域が広がり、柔軟性の向上も期待できます。

 一般的にテンポを示すBPM(Beats per Minute:1分間の拍動、楽曲の速さを示す)が大きいほど運動強度は高くなり、小さいと運動強度は低くなります。中高齢者のリズムに合わせたダンス教室などでは一般的に100BPM前後のテンポが用いられます。

趣味:ダンスの注意点

 ダンスは飛んだり跳ねたりする動作が入るため、ダンスを行う前後に必ずウォーミングアップとストレッチを行うようにします。特に、足首、膝、腰などの負担がかかりやすい関節は重点的に行います。

 健康効果を期待するダンスでは、通常「ベルカーブ」と呼ばれる強度でダンスの振り付けがされています。ベルの形のように、最初は運動強度が徐々に上がり、真ん中で最も高い運動強度に達します。そこから徐々に運動強度を下げて、最終的に終了します。いきなり運動強度を上げ下げすることは心肺機能にも負担がかかるため、全体的にベルカーブで行えると良いでしょう。

趣味:ダンスをする際の相談先は

 ダンスは体育施設で各種教室を開催しているところが多くあります。ただし様々なダンスの種類がある中で、自分が行ってみたいダンスがあるかは施設によって異なります。事前に問い合わせてみるとよいでしょう。またはエアロビクスやヒップホップダンス、日本舞踊やバレエなどは、各地域で協会が設立されているものもあります。各協会の支部に問い合わせてみると情報を得ることができます。

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