趣味:バドミントン
公開日:2016年7月25日 07時00分
更新日:2019年2月 1日 16時34分
バドミントンとは
バドミントンとはネットをはさんだコートに相手と対峙し、シャトルコック(羽根)を打ち合うスポーツです。バドミントンの発祥を伝える説は様々ありますが、「バトルドア・アンド・シャトルコック」という板で打ち合う遊びが発展してバドミントンになったという説が有力です。
1対1で行うのがシングルス、2対2で行うのがダブルス、3対3で行うのがトリプルスです。シングルスと、ダブルス・トリプルスでは扱うコートのラインが異なります。ロングサービス(相手コートの奥に打ち込む長いサービス)では、シングルスは一番奥側のライン、ダブルスでは奥から2番目のラインがインとアウトの境目になります。またサイドラインでは、シングルスは内側のライン、ダブルスでは一番外側のラインを使用します。トリプルスはダブルスと同じコートの使い方をします(図1)。
近年ではシングルス、ダブルスの他にトリプルスも普及し始め、全国大会が開催されています。
バドミントンではカット、ドロップ、クリアー、ドリブンクリアー、スマッシュ、カットスマッシュ、ドライブ、ヘアピンなど多彩なショットで相手を動かし、相手コートの床にシャトルコックがついたとき、相手が返球をネットにひっかけたとき、コート外にシャトルがついたときに点数が入ります。
以前はサービス権をもっている側がラリーに勝たないと点数が入りませんでしたが、2006年からラリーポイント制にルールが変更されました。21点先取した方が1ゲームをとり、先に2ゲームをとった方の勝ちとなります。
バドミントンは競技スポーツとしても盛んですが、生涯スポーツとして自分の運動能力や体力に応じた楽しみ方ができます。各地で行われている大会でもシングルス、男女ダブルス、混合ダブルスのクラス別や年齢別になっていることが多く、技術や年齢に合わせてゲームを行うことができます。
比較的狭い場所でも工夫次第でレクリエーションとして、年代・性別を問わず楽しめるので、健康のために行う生涯スポーツとしても最適です。
バドミントンの健康効果
バドミントンは非常に運動量が多いスポーツです。
バドミントンの単位時間・体重あたりのエネルギー消費量は0.066~0.150kcal/kg/分といわれています。体重70kgの人が中強度(0.100kcal/kg/分)で60分間バドミントンを行った場合、70kg×0.100kcal/kg/分×60分=420kcalのエネルギーを消費することになります。座っている状態が1メッツで計算される場合、バドミントンは5.5メッツと高いことがわかります(ウォーキング3.5メッツ、自転車4.0メッツ)2)。
バドミントンの注意点
バドミントンはレクリエーションスポーツとして安易に考えられがちですが、実際には、ケガの多いスポーツでもあります。相手との接触はありませんが、コートの中でラリーごとに素早いダッシュ、ストップ、方向転換が行われるため、捻挫やアキレス腱損傷、膝靱帯損傷、肉離れなどの発症率が高いといわれています。
またバドミントンは両側性のスポーツではなく、片方の手にラケットを持ち左右で異なる動きを繰り返します。そのため筋力や柔軟性の左右差が生じ、けがにつながることが多々あります。
バドミントンでのケガを防ぐため、大切なのはウォーミングアップとストレッチングです。ウォーミングアップでは心拍数を徐々に上げるために軽いランニングから始め、足を動かすフットワークを行います。ストレッチングでは肩周り、手首、腰部、下肢のストレッチを十分な時間をかけて行います。疲れを残さないためにもストレッチングはとても大切です。
バドミントンをする際の相談先は
バドミントンをする場合は、近くの体育施設や各自治体の地域課や健康福祉課等に問い合わせてみると良いでしょう。体育施設や地域のサークルやチームの活動状況を教えてもらうことができます。地域によってはサークルへの紹介まで行ってくれる場合もあります。
また競技スポーツとして大会も視野に入れて行いたい場合は、各都道府県にバドミントン協会があるので問い合わせてみると良いでしょう。
参考文献
- バドミントン競技規則 2016-2017 公益財団法人日本バドミントン協会
- 国立健康・栄養研究所 改訂版「身体活動のメッツ(METs)表」(2012年4月改訂)