趣味:テニス
公開日:2016年7月25日 10時00分
更新日:2019年2月 1日 17時50分
趣味:テニスとは
テニスはネットをはさんでボールをラケットで打ち合い、最終的に相手のコート内にボールを打ち込み、相手に返球させないようにすることを競うスポーツです。
4ポイントを先取すると1ゲームを獲得します。1ゲームごとにサーブ権を交代し、先に6ゲームを取った方が1セットを獲得します。大会によって3セットマッチ(2セット先取で勝利)、5セットマッチ(3セット先取で勝利)と異なります。
テニスのポイントの数え方
テニスのポイントの数え方は独特で、以下のようにコールされます(表)。4ポイント先取→6ゲーム先取→2(または3)セット先取→マッチ勝利となります。
ポイント | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 |
---|---|---|---|---|---|
表示 | 0 | 15 | 30 | 40 | G |
読み方 | ラブ | フィフティーン | サーティ | フォーティ | ゲーム |
テニスコートの種類
テニスでは使用されるコートが「グラスコート」、「クレーコート」、「ハードコート」、「オムニコート」の4種類あります。
グラスコート
天然の芝生を使用したコートで、「ローンコート」と呼ばれることもあります。特徴は球速がとても速く、バウンドが低くイレギュラーが多いことが挙げられます。四大大会ではウィンブルドンで使用されています。
クレーコート
赤土、粘土、砂を使用したコートで、プレーヤーへの足腰の負担が最も少ないコートです。特徴は球速が遅く、イレギュラーしやすいことが挙げられます。
ハードコート
表面が硬質の素材で覆われているコートで、陸上競技場のトラックに似ています。滑りにくく、怪我をしやすいといわれています。
オムニコート
砂入りの人工芝を使用したコートで、球速が遅く、身体への負担も少ないことが特徴です。海外の大会ではあまり使用されません。
テニスを行う際に、コートの特徴に合わせてボールのバウンドの変化などを観察して楽しむのも良いかもしれません。
テニスの歴史
日本の歴史を振り返ると、「蹴鞠(けまり)」や「羽根つき」のように続けることを目的とした"和やかな雰囲気をもつ遊び"が流行していました。しかしこれに対しヨーロッパでは、ボールを相手の領地に強く打ち込むという"闘争的な遊び"が主流だったことが特徴的です。
現在のテニスの直接的なルーツは「ジュ・ド・ポーム」という13世紀にフランスで誕生したスポーツです。ポームとは掌でボールを打ち合う屋内型のスポーツでしたが、イギリス人によって改良され、19世紀には現在のテニスとほぼ同様のルールが確立されました。その後間もなく全英オープン(1877)、全米オープン(1881)、全仏オープン(1905)と、4大大会が開催され始めました。このように、テニスは100年以上の歴史あるスポーツなのです。
現在は、男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスの種目が展開され、「見るスポーツ」としても人気を博しています。
趣味:テニスの健康効果
テニスは前後左右に瞬発的に移動する比較的強度の高いスポーツです。ダッシュ、ストップ、ストローク(ラケットを振る動作)を繰り返すため、下半身だけでなく体幹、上肢の筋力も使います。またラリーが続くとそれらの動きを何度も繰り返し動き続けるため、筋持久力や全身持久力が必要になります。そのためテニスは無酸素運動でありながら、有酸素運動であるといえます。
趣味:テニスの注意点
運動強度が高く全身を使うテニスは、肩、肘、手首、腰、膝と傷害が多岐にわたります。テニスのラケットは260~350gと重く、さらに向かってくるボールの威力もあるため、誤ったフォームや筋力不足が肩や肘の傷害を引き起こします。オーバーヘッドストロークでのボールを打つ位置や、手首と肘の使い方など正しいフォームを十分に習得することが大切です。また開始前後に十分ウォーミングアップ、ストレッチを行うことも傷害予防には必要不可欠です。
他にも、ボールを追いかけ打ち返す際に、膝が前に出すぎた状態や、膝とつま先が違う方向を向いている状態で体重がかかってしまったときに、多く膝を痛めます。大腿四頭筋(太ももの前面)、ハムストリングス(太ももの後面)の筋力が不足していたり筋力バランスが悪かったりすると、さらに傷害発生の確率は高くなります。テニスを行う際は、テニスコートでのプレーに加えて、筋力トレーニングを行うことが大切です。
テニスに特異的な筋力トレーニングにフォワードランジ、サイドランジがあります。正しいフォームを習得し、さらにランジ動作にひねり動作(打球動作)の負荷をつけて行うことで、よりテニスに特異的で効果的なトレーニングになります1)(写真)。
趣味:テニスをする際の相談先は
テニスをする際は、近くの体育施設や各自治体の地域課や健康福祉課等に問い合わせてみると良いでしょう。体育施設や地域のサークルやチームの活動状況を教えてもらうことができます。地域によってはサークルへの紹介まで行ってくれる場合もあります。
参考文献
- Tim McClellan, Barrett S. Bugg. テニス特有のパフォーマンス向上のためのランジバリエーション. Strength and Conditioning. 2000. 7(3).