健康長寿ネット

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趣味:ウォーキング

公開日:2016年7月25日 12時00分
更新日:2024年9月 5日 13時32分

ウォーキングする男性のイラスト。趣味におけるウォーキングは散歩に近いゆったり歩きを表している。ウォーキングは、健康のため、景色を見るため、買い物にいくためなど目的をもって歩くことを意味する。

趣味におけるウォーキングとは

 ウォーキングには散歩程度のゆっくり歩きから、競歩レベルの速歩まで、運動強度が大きく異なります。趣味におけるウォーキングは、旅行先で景色を見ながら歩くような、散歩に近いゆったり歩きをイメージしてみてください。

 基本的に「ウォーキング」とは、目的をもって歩くことを意味します。健康のために歩くことは、スピードがゆっくりでも立派なウォーキングです。旅行先での移動、景色を見るため、買い物に行くため・・・その際に姿勢を少し正して大股にしてみるとさらに健康効果が高まります。ぜひご自分のペースでウォーキングを取り入れてみてください。

趣味:ウォーキングの効果

 ゆったり歩きでも身体への良い効果は期待できます。生活習慣病の予防のためには、成人は中等度の強度の有酸素運動を少なくとも計30分、できれば毎日行うことが推奨されています。ゆったり歩きの場合は運動強度が低くなるため、少し長い時間歩くことを意識すると良いかもしれません。最近では、1回にまとまった時間の運動をしなくても、1日の合計30分以上になるように、分けて運動する方法(細切れ運動)でも健康効果があることがわかってきました1)

 また、座りっぱなしが健康にとって非常に良くないことから、気づいたときに、気が向いたときに気軽に近くを歩くぐらいの意識でも長時間の座りっぱなし防ぐことができるので良いでしょう。

 ウォーキングは比較的簡易に安全に行え、用具も必要としないため誰でも気軽に始めることができます。ウォーキングを習慣的に行うことによって、日常生活動作が改善したり生活の質が向上したりするだけでなく、生活習慣病やロコモティブシンドローム、サルコペニア等の予防・改善に有効であることがわかっています。

※サルコペニア:
サルコペニアとは、加齢や疾患により、筋肉量が減少することで、握力や下肢筋・体幹筋など全身の「筋力低下が起こること」を指します。

 また、ウォーキングで屋外に出ることで人とコミュニケーションをとる機会が増えるなど、社会とつながりをつくり、引きこもりや認知機能低下の防止などのための大切なツールにもなります。

趣味:ウォーキングの注意点

 ウォーキングは危険性の低い有酸素運動といわれていますが、普段から運動習慣が無い人は、医学検査を実施し運動禁忌がないことを確認することをおすすめします。また体力測定や運動負荷試験で運動中の血圧や心拍数、心電図の変化を把握し、今の自分にとって適切な運動強度の設定ができるようにしておくと安全かつ運動の効果が得られやすくなります。

ウォーキングでは以下の事項に十分注意して行ってください。

  • 自分の体調や体力に合わせてマイペースで行いましょう。
  • 体調がすぐれないとき、天候の悪いときは無理に行わず中止しましょう。
  • あまり距離や時間にこだわりすぎずに行いましょう。
  • ウォーキングの前後にウォーミングアップとストレッチを行いましょう。
  • 屋外を歩くときは、思わぬ事故やけがが起こらないよう注意しましょう。
  • 適度な水分補給を心がけましょう。
  • 医学検査や体力測定を受けて、運動に耐えられるかを確認しましょう。

趣味:ウォーキングをする際の相談先は

 日本ウオーキング協会が、選定した「『美しい日本の歩きたくなる道』500選」が全国にあります。これは、日本ウオーキング協会が、「日本の美しい四季と景観、地域の観光資源、歴史資源、文化遺産、食の道などを訪ね歩く目的」で全国から美しい道を選定したコースで、この道を含むコースがある「ウオーキングステーション」が全国に198ヶ所設けられています(2017年6月15日時点)。日本ウオーキング協会や各都道府県の支部に問い合わせてみるとよいでしょう(リンク1参照)。

リンク1:一般社団法人日本ウオーキング協会(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)

 他にも、自治体や体育施設でウォーキングイベントを開催していることがあります。近年のウォーキングブームにより、その数は多くなってきています。冬の時期はあまりありませんが、春から秋にかけて、各季節の特徴を味わいながら歩くのはとても気持ちがよいものです。ぜひ自治体や体育施設などに問い合わせてみてください。ひとり、家族、仲間と気兼ねなく歩くのももちろんおすすめです。

参考文献

  1. 間欠的な有酸素運動における運動中および運動後の酸素摂取動態 韓一栄ら 日本体育大学スポーツ科学研究 vol.1, 1-7, 2012

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