趣味:体操
公開日:2016年7月25日 11時00分
更新日:2019年2月 1日 17時50分
趣味:体操とは
"体操"は、誰でもできる、ひとりでも大勢でもできる、いつでもどこでも手軽にできる、難しい技術を必要としない、特別な設備や用具がいらない、特別な服装がいらないなどが特徴として挙げられる、手軽なスポーツです。ここでの体操は、競技スポーツでみられる"器械体操"とは異なります。
つまり、「体操をやってみよう」という気持ちさえあれば、子どもから高齢者まで年齢を問わずだれでも当然できる運動です。
体操の実施状況
スポーツ庁が平成28年度に行った国民のスポーツの実施状況に関する調査「スポーツの実施状況等に関する世論調査(平成28年11月調査)」1)において、「この1年間に行った運動・スポーツの種目」ではウォーキング(38.7%)に次いで、体操が2番目に多い種目でした(15.0%)。体操は気軽に行うことができ、参加者同士が競争相手ではなく、体操を一緒に楽しむ仲間としてグループで行えることなどが理由に考えられます。
運動の2つの性格
運動は大きく2つの性格を持っており、ひとつは遊びの中から生まれルールをつくることで発展してきた運動、もうひとつは健康の保持増進や疾病・障害予防のための運動です。
前者の運動は一般にスポーツと呼ばれる野球、バレーボール、サッカー、バスケットボール、ゴルフ、テニス、柔道、剣道、水泳、陸上、器械体操、ラグビー等が含まれます。体操は後者に含まれます。誰でも一度は経験したことがあると思われる「ラジオ体操」はまさにその代表的な運動といえます。
趣味:体操の健康効果
体操は全身運動であり、他のスポーツのように身体の一部ばかりを使うような偏りはほとんどありません。体操の内容やテンポを上げることで筋力向上、持久力向上、柔軟性向上が期待できます。立って行うことが難しい場合は、座って行っても十分に運動効果を得ることができます。体操の特徴を以下に挙げます。これらの内容から、体操がスポーツ種目とは区別されることがわかります。
体操の特徴
- 部分的な運動ではなく、全身運動である。
- 関節の可動域を最大限に広げる。
- 全身の各部位をまんべんなく動かすとともに、他の部位との調和を図り、特定の部位に負担をかけない。
- 姿勢を重視し、障害を防ぐ。
- 体操は調整運動であり、自分の体調に合わせて無理なく継続できる程度とする。
体操の行い方にバリエーションを加えることで、健康効果を高めることができます。
体操の主なバリエーション
- 座位/立位で行う
- 用具を利用する
1.座位/立位で行う
椅子に座って行う場合は、膝に負担をかけることなく姿勢を安定させて実施できるため、高齢者や体力に自信がない人、肥満者、痛みがある人に有効です。座って行うことで速いテンポの体操に挑戦したり、上肢や体幹を大きく使うことができることがあります。
2.用具を利用する
チューブやボールなどの用具を利用することで、動きの幅を広げたり負荷をかけたりすることができます。
趣味:体操の注意点
体操は自分の体力や体調に合わせて無理なく行うことが大切です。また身体の一部に痛みがある場合、他の部位がかばうことで負担がかかりさらなる傷害発生を招くおそれがあります。気持ち良い程度に、全身を動かせるようにしてください。
体操では全身を動かすため、ふらついたり転倒したりすることに注意しなければなりません。立位でもできますが、自信がない場合は座位で行いましょう。また体操の前後には必ず水分補給を行います。激しく動くスポーツに比べると発汗量は少ないですが、油断せず十分に水分をとることで体調を整えることにもつながります。
趣味:体操をする際の相談先は
地域の体育施設や自治体などで体操教室を開催していることがあります。近年の健康ブームや健康寿命延伸に向けた取り組みから、自治体では運動を始めるきっかけづくりとして無料で開催したり、体育施設では様々な体力別の体操教室を有料で定期的に行っているところがあります。ぜひお住まいの自治体に問い合わせてみてください。
また、最近ではインターネットの普及により、インターネット上で体操のバリエーションを動画でみることができます。ラジオ体操を始め、様々な目的別の体操が載っているので、一度調べてみるのも良いかもしれません。
習慣的な体操で身体の調子を整えて、健康の保持増進に努めていきましょう。