介護予防訪問看護とは
公開日:2019年2月12日 10時50分
更新日:2019年10月23日 09時00分
介護予防訪問看護とは
介護予防訪問看護とは、要支援1、要支援2に認定された方を対象として、訪問看護ステーションや病院・診療所から保健師、看護師、准看護師が、生活の場である家庭に出向き、介護予防を目的とした療養上のお世話や、診療の補助を行います。要支援者の心身の特性を踏まえて、日常生活全般にわたる支援を図るとともに、生活の質の確保を重視した在宅医療が継続できるように支援が受けられます。
介護予防訪問看護のサービスの内容
介護予防訪問看護では、次のようなサービスを受けることができます。
- 病状・障害の観察(血圧、体温チェック)
- 清拭・洗髪等による清潔の保持
- 食事及び排泄等日常生活の世話
- 褥瘡の予防・処置
- リハビリテーション
- ターミナルケア
- 認知症患者の看護
- 療養生活や家族への介護方法の指導・相談
- 人工呼吸器、カテーテル等の医療機器管理
- 医師の指示による医療処置
24時間365日対応しており、利用料は割増になりますが、夜間や早朝、深夜及び緊急時の対応もしてもらえます。
介護予防訪問看護のサービスの対象者
介護予防訪問看護のサービスの対象者は、「日常生活上の基本動作がほぼ自立し、状態の維持もしくは改善の可能性が高い」方として、要支援1又は要支援2と認定された方です。市町村が設置する地域包括支援センターが作成したケアプラン(その原案の作成については指定居宅支援事業者に依頼される場合があります)に基づき、利用者一人ひとりの自立支援に役立つサービスが提供されます。
介護予防訪問看護の自己負担額(1割の場合)の目安1)2)
介護予防訪問看護の利用料の目安は表の通りです。
事業所 | 20分未満 | 30分未満 | 30分以上1時間未満 | 1時間以上1時間30分未満 |
---|---|---|---|---|
指定介護予防訪問看護ステーション | 301円 | 449円 | 790円 | 1,084円 |
病院または診療所 | 254円 | 380円 | 550円 | 810円 |
- 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は週6回を限度として1回20分287円
- 地域によって自己負担額が異なる場合があります。
- 利用する事業所によって、サービス提供体制強化加算が加わり、自己負担額が異なる場合があります。
- 訪問看護を提供するにあたり、胃チューブ留置(経鼻・胃ろう)や腹膜透析など特別な管理を必要とする利用者に対して、特別管理加算として250円または500円が加わります。
なお、2018年の介護報酬改定において、介護予防訪問看護サービスを初めて受ける場合に対し、「初回加算」として300点が加算されることになりました。介護報酬額としては3,063円、1割負担の方は307円、2割負担の方は613円の自己負担額となります3)。
この初回加算は、過去2カ月の間にその事業所からの訪問看護サービスを受けていない場合に発生します。つまり、例えば以前に何らかの訪問看護サービスを受けた事業所から、3か月ぶりに再び訪問看護サービスを受ける場合、この初回加算が発生します。
介護予防訪問看護の職員体制
訪問看護ステーションには、管理者、看護師、保健師、助産師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などが配置されています。
参考文献
- 社会保険研究所編:介護報酬の解釈[1]単位数表編, 第9版, 社会保険研究所, 東京都, 2018年