血漿プロテオーム解析による脳老化の新たなバイオマーカーの発見
公開日:2025年4月11日 10時30分
更新日:2025年4月11日 10時30分
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脳年齢と暦年齢の差である脳年齢ギャップ(BAG)は、脳の健康状態を測る指標として注目されている。中国復旦大学のLiu WSらの研究チームは、4,696人を対象に、血液中の2,922種類のタンパク質を網羅的に分析し、BAGと関連するタンパク質を調べた。その結果、脳の老化に深く関わるタンパク質(BCANなど)を発見し、57歳、70歳、78歳という年齢で、これらのタンパク質に大きな変化が見られることがわかった。この発見は、脳の老化のメカニズムを解明し、アルツハイマー病などの脳疾患の早期発見のための新たなバイオマーカー開発につながることが期待される。
文献
Liu WS et al., Nat Aging. 2025; 5(1): 99-112
筆者
- 竹本 稔(たけもと みのる)
- 国際医療福祉大学医学部糖尿病・代謝・内分泌内科学教授(代表)
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