人類の寿命はどこまで延びるのか?最新研究が示す可能性
公開日:2025年1月17日 15時00分
更新日:2025年1月17日 15時00分
こちらの記事は下記より転載しました。
20世紀に劇的な寿命延長が観察されたが、今後も平均寿命が飛躍的に延び続けるかどうかは不明である。イリノイ大学のオルシャンスキーらは、日本を含む世界で最も長寿な8か国を対象に、1990年から2019年までの国勢調査データにおける死亡率と平均寿命の推移を分析した。その結果、1990年以降、平均寿命の延びが鈍化しており、生物学的加齢のメカニズムを根本的に変えるような画期的な発見がない限り、今世紀中に人間の寿命が劇的に延びる可能性は低いという結論に至った。人間の寿命には限界があり、人生を健康で質の高い状態に保つことがますます重要となろう。
文献
Olshansky SJ, et al., Nat Aging. 2024; 4(11): 1635-1642
筆者
- 竹本 稔(たけもと みのる)
- 国際医療福祉大学医学部糖尿病・代謝・内分泌内科学主任教授
以下をクリックすると機関誌の内容をご覧になることができます。
WEB版機関誌「Aging&Health」アンケート
WEB版機関誌「Aging&Health」のよりよい誌面作りのため、ご意見・ご感想・ご要望をお聞かせください。
お手数ではございますが、是非ともご協力いただきますようお願いいたします。