坂道や階段に自動で対応するAI歩行アシスト装具が開発される
公開日:2025年4月11日 10時30分
更新日:2025年4月11日 10時30分
こちらの記事は下記より転載しました。
近年、歩行訓練の場で活用されてきている下肢のアシストスーツが、なぜ日常の歩行アシストでは使われないのか?その理由の一つが、坂道や階段等の多様な環境にあわせた適切なアシスト力が提供できないからである。その問題にAIを活用した解決策が提案された。膝の角度と下肢の加速をセンサで検出し、歩行環境を推定する手法が開発され、それにより従来のアシスト方法よりも代謝コストが6.5%低減された。まだ、若年者での実験段階ではあるが、よりアシストを必要とする高齢者や障がい者への適用が期待される研究である。
文献
Lee D, et.al., Science Advances. 2024;10(51): eadq0288
筆者
- 井上 剛伸(いのうえ たけのぶ)
- 国立障害者リハビリテーションセンター研究所シニアフェロー
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