新型コロナウイルス感染症罹患後の老年症候群リスクの増加
公開日:2025年1月17日 15時00分
更新日:2025年1月17日 15時00分
こちらの記事は下記より転載しました。
米国の民間医療保険加入者を対象に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患後の老年症候群(GS)の発生リスクを検討した。傾向スコアマッチングで抽出された31.6万名(平均年齢73.5歳、女性51.7%)を分析した結果、GS発生リスクはCOVID-19罹患者が非罹患者より高く、85歳以上や75~84歳が65~74歳より高かった。8種類のGSそれぞれでは、認知機能障害が最もリスクが高く(ハザード比(HR)3.13、95%信頼区間2.96-3.31)、次いで抑うつ障害(HR2.72、同2.62-2.82)、褥瘡(HR2.52、同2.34-2.71)が上位だった。COVID-19に罹患した高齢患者ではGS予防が必要である。
文献
Su CC, et al., Age Ageing. 2024; 53(9): afae205
筆者
- 石崎 達郎(いしざき たつろう)
- 京都市保健福祉局健康長寿のまち・京都推進室担当部長
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