脳でアミロイド線維を形成する新しいタンパク質の発見
公開日:2022年7月 8日 09時00分
更新日:2024年8月16日 15時33分
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アミロイドβやタウ、TDP-43など、タンパク質が凝集して脳に蓄積することが、多くの神経変性疾患の特徴である。クライオ電子顕微鏡を用いた複数の研究から、新たにTMEM106bと呼ばれるタンパク質がヒト脳内で不溶性のアミロイド線維を形成することがわかった。TMEM106bの線維は複数の神経変性疾患の患者脳に見られ、一部では神経学的に正常な高齢者の脳でも認められた。この線維の形成は疾患の原因か結果か、細胞に対し毒性を持つものか、今後の研究の進展が待たれる。
文献
Schweighauser M, et al., Nature 2022; 605: 310-314; Jiang YX, et al., Nature 2022; 605: 304-309; Cheng A, et al., Cell 2022; 185: 1346-1355.e15
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