哺乳類の最大寿命を延長させるためのヒント
公開日:2022年10月14日 09時00分
更新日:2024年8月16日 15時31分
こちらの記事は下記より転載しました。
マウスの寿命は3年だが、ハダカデバネズミは30年近く生きる。米国ロチェスター大学のLuらは哺乳類の最大寿命(maximum lifespan:MLS)に関与する因子を検討する目的で26種類の哺乳類からさまざまな臓器を取り出し、その遺伝子発現解析を行った。その結果、エネルギー代謝や炎症に関与する遺伝子群はMLSに対して負に影響し(Neg-MLS)、それらの遺伝子は時計遺伝子によって制御されること、一方、DNAの修復、微小管組織やRNA輸送に関与する遺伝子群はMLSに正に影響し(Pos-MLS)、それらは山中4因子など多能性因子により制御されていることを明らかにした。Neg-MLS低下させ、Pos-MLSを上昇させることで哺乳類のMLSをさらに延長させることができるかもしれない。
文献
Lu JY, et al., Cell Metab. 2022; 34: 836-856
転載元
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