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血漿プロテオーム解析による脳老化の新たなバイオマーカーの発見

 

公開月:2025年4月

 脳年齢と暦年齢の差である脳年齢ギャップ(BAG)は、脳の健康状態を測る指標として注目されている。中国復旦大学のLiu WSらの研究チームは、4,696人を対象に、血液中の2,922種類のタンパク質を網羅的に分析し、BAGと関連するタンパク質を調べた。その結果、脳の老化に深く関わるタンパク質(BCANなど)を発見し、57歳、70歳、78歳という年齢で、これらのタンパク質に大きな変化が見られることがわかった。この発見は、脳の老化のメカニズムを解明し、アルツハイマー病などの脳疾患の早期発見のための新たなバイオマーカー開発につながることが期待される。

文献

Liu WS et al., Nat Aging. 2025; 5(1): 99-112

筆者

竹本 稔(たけもと みのる)
国際医療福祉大学医学部糖尿病・代謝・内分泌内科学教授(代表)

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公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health 2025年 第34巻第1号(PDF:7.0MB)(新しいウィンドウが開きます)

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