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坂道や階段に自動で対応するAI歩行アシスト装具が開発される

 

公開月:2025年4月

 近年、歩行訓練の場で活用されてきている下肢のアシストスーツが、なぜ日常の歩行アシストでは使われないのか?その理由の一つが、坂道や階段等の多様な環境にあわせた適切なアシスト力が提供できないからである。その問題にAIを活用した解決策が提案された。膝の角度と下肢の加速をセンサで検出し、歩行環境を推定する手法が開発され、それにより従来のアシスト方法よりも代謝コストが6.5%低減された。まだ、若年者での実験段階ではあるが、よりアシストを必要とする高齢者や障がい者への適用が期待される研究である。

文献

Lee D, et.al., Science Advances. 2024;10(51): eadq0288

筆者

井上 剛伸(いのうえ たけのぶ)
国立障害者リハビリテーションセンター研究所シニアフェロー

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公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health 2025年 第34巻第1号(PDF:7.0MB)(新しいウィンドウが開きます)

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