脳脊髄の免疫細胞は頭蓋や脊椎の骨髄から直接移動してくる
公開日:2021年10月13日 09時00分
更新日:2024年8月16日 15時47分
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組織内の免疫細胞は、血液から移動してくることが定説となっていた。しかし、2018年に頭蓋骨の骨髄と脳の髄膜をつなぐ経路が発見され、今回さらに、単球やB細胞といった免疫細胞が、血液を経由せずに頭蓋骨や椎骨の骨髄から直接、脳脊髄に供給されることが示された。また通常は髄膜に留まっているこれらの細胞が、炎症や損傷をきっかけに脳や脊髄の実質に浸潤する可能性も示された。これらの発見が、中枢神経系特有の免疫細胞の機能や老化、また炎症を伴う神経系疾患の病因の理解につながることが期待される。
文献
Cugurra A, et al., Science. (in press) doi: 10.1126/science.abf7844; Brioschi S, et al., Science. (in press) doi: 10.1126/science.abf9277
転載元
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