健康長寿ネット

健康長寿ネットは高齢期を前向きに生活するための情報を提供し、健康長寿社会の発展を目的に作られた公益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイトです。

認知症の早期診断は入院や救急外来受診を予防できるか?

公開日:2021年10月13日 09時00分
更新日:2024年8月16日 15時46分

 英国サウスロンドンの診療情報データ(15,836人)を使って、認知症の早期診断が入院や救急外来受診を抑制するかどうか後ろ向きコホート研究で検証した。認知症早期診断の代理変数として軽度認知障害(MCI)の診断(ICD10コードF06.7の新規登録)とした。MCIなし群(15,029人)と比べ、MCIの診断あり群(807人)のほうが救急外来受診が多かったが(調整済みハザード比=1.09、P=0.04)、救急外来受診回数、入院、在院日数に有意差は認められなかった。認知症早期診断だけでは救急外来受診や入院を予防できず、併存疾患の管理を含めた診断後の支援が必要である。

文献

Couch E, et al., Age Ageing. 2021; 50: 1277-1282

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.99(PDF:7.0MB)(新しいウィンドウが開きます)

WEB版機関誌「Aging&Health」アンケート

WEB版機関誌「Aging&Health」のよりよい誌面作りのため、ご意見・ご感想・ご要望をお聞かせください。

お手数ではございますが、是非ともご協力いただきますようお願いいたします。

WEB版機関誌「Aging&Health」アンケートGoogleフォーム(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)

無料メールマガジン配信について

 健康長寿ネットの更新情報や、長寿科学研究成果ニュース、財団からのメッセージなど日々に役立つ健康情報をメールでお届けいたします。

 メールマガジンの配信をご希望の方は登録ページをご覧ください。

無料メールマガジン配信登録

寄附について

 当財団は、「長生きを喜べる長寿社会実現」のため、調査研究の実施・研究の助長奨励・研究成果の普及を行っており、これらの活動は皆様からのご寄附により成り立っています。

 温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

ご寄附のお願い(新しいウインドウが開きます)

このページについてご意見をお聞かせください(今後の参考にさせていただきます。)