健康長寿ネット

健康長寿ネットは高齢期を前向きに生活するための情報を提供し、健康長寿社会の発展を目的に作られた公益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイトです。

加齢による免疫細胞の代謝障害が認知機能を低下させる

公開日:2021年4月 7日 09時00分
更新日:2024年8月16日 16時03分

 老化とともに体の細胞に生じる現象として、ストレスや慢性的な炎症が注目されている。高齢者の骨髄系細胞であるマクロファージを調べると、炎症関連分子のプロスタグランジンE2と、その受容体EP2の産生が高く、細胞の糖代謝が障害されていた。マウスにおいて骨髄系細胞のEP2を遺伝学的に欠損させたり、薬剤を用いて阻害すると、認知機能が正常化することも示された。全身の免疫細胞の老化は脳にも影響しており、その機能の正常化が認知機能低下を防ぐ標的となるかもしれない。

文献

Minhas PS, et al., Nature. 2021; 590:122-128

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.97(PDF:5.4MB)(新しいウィンドウが開きます)

WEB版機関誌「Aging&Health」アンケート

WEB版機関誌「Aging&Health」のよりよい誌面作りのため、ご意見・ご感想・ご要望をお聞かせください。

お手数ではございますが、是非ともご協力いただきますようお願いいたします。

WEB版機関誌「Aging&Health」アンケートGoogleフォーム(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)

無料メールマガジン配信について

 健康長寿ネットの更新情報や、長寿科学研究成果ニュース、財団からのメッセージなど日々に役立つ健康情報をメールでお届けいたします。

 メールマガジンの配信をご希望の方は登録ページをご覧ください。

無料メールマガジン配信登録

寄附について

 当財団は、「長生きを喜べる長寿社会実現」のため、調査研究の実施・研究の助長奨励・研究成果の普及を行っており、これらの活動は皆様からのご寄附により成り立っています。

 温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

ご寄附のお願い(新しいウインドウが開きます)

このページについてご意見をお聞かせください(今後の参考にさせていただきます。)