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高齢の脳での神経新生とアルツハイマー病(AD)での新生低下

公開日:2019年7月26日 09時00分
更新日:2024年8月16日 17時13分

 神経細胞の増殖は小児期までに終わり、成人の脳の大部分の領域では新たな神経細胞は形成されないと古くから考えられてきた。近年になり、モデル動物を中心とした研究から、海馬の歯状回では神経の新生が成体になっても続く可能性が指摘されてきた。しかし、ヒトの海馬における神経新生の存在は明確に示されていなかった。今回スペインの研究グループは、剖検脳を詳細に解析し、健康なヒトの脳では90歳近くになっても神経新生が続いていることを明らかにした。一方で、AD患者の脳では、発症に伴って神経新生が顕著に低下することも示された。

文献

Moreno-Jiménez EP,et al.Nat Med 2019;25:554-560

転載元

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.90(PDF:8.3MB)(新しいウィンドウが開きます)

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