ヒト脳由来ホルモン製剤に含まれるアミロイドβの伝播
公開日:2019年4月15日 11時20分
更新日:2024年8月16日 20時20分
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アルツハイマー病老人斑の構成タンパク質Aβは、シード(種)と呼ばれる可溶性の凝集核を起点に、アミロイド線維を形成すると考えられている。近年、ヒト下垂体由来の成長ホルモン投与により生じた医原性プリオン病(CJD)の患者脳の一部で、比較的若齢にもかかわらずAβ蓄積が認められることが報告された。患者に使用されたホルモン製剤のロットからはAβが検出され、モデルマウスへの投与でもアミロイド蓄積を引き起こしたことから、ホルモン製剤へのAβシードの混入により、ヒトでAβ凝集の伝播が生じた可能性が実験的に実証された。
文献
Purro SA,et al.Nature.2018;564:415-419
転載元
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