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高齢者と一緒に創るデジタル楽器とデジタル音楽の効果が示される

 

公開月:2024年10月

 タブレットに表示される鍵盤でピアノを弾くといったデジタル楽器を、高齢者施設の入居者と一緒に開発し、それらを使って合奏することの効果や配慮点が質的研究で示された。ここでは、参加型ユーザ中心設計プロセスが実践された。個人演奏では、個々に適した操作方法や楽曲の選定、成功体験、個々の聴力に適した音量調節等の重要性が示された。また合奏では、他者の演奏とのバランスやグループとしての演奏の向上などが重要視され、それらが個人間の相互作用を促進した。デジタル技術で機能を補うことで個々の能力を最大限発揮して、全体としてひとつのことに取り組むことの意義が示されたといえる。

文献

MacRitchie J, et al., Disabil Rehabil Assist Technol. 2024; 19(5): 1935-1944

筆者

井上 剛伸(いのうえ たけのぶ)
国立障害者リハビリテーションセンター研究所福祉機器開発室長

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公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health 2024年 第33巻第3号(PDF:6.0MB)(新しいウィンドウが開きます)

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