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腸内細菌は運動による骨粗鬆症予防効果をブーストする

 

公開月:2024年10月

 運動(機械的負荷)は骨の健康維持と骨粗鬆症予防に不可欠だが、その効果には個人差がある。中国第四軍医大学のWangらはある特定の腸内細菌によるL-シトルリンの産生とそのL-アルギニンへの変換が、骨の機械的適応の重要な調節因子であることを発見した。さらに、L-アルギニンなどの代謝産物が骨細胞における一酸化窒素とカルシウムの正のフィードバックループを活性化し、骨の機械的適応の鍵であることを明らかにした。腸内細菌とその代謝産物は、運動による骨粗鬆症予防効果を最大化できる可能性を示唆する。

文献

Wang D, et al., Cell Metab. 2024; 36(6): 1252-1268.e8

筆者

竹本 稔(たけもと みのる)
国際医療福祉大学医学部糖尿病・代謝・内分泌内科学主任教授

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公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health 2024年 第33巻第3号(PDF:5.8MB)(新しいウィンドウが開きます)

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