血液でパーキンソン病を診断する
公開月:2023年10月
α-シヌクレインは脳内に蓄積して神経細胞死を引き起こし、パーキンソン病やレビー小体型認知症などの「シヌクレイノパチー」と総称される神経変性疾患の原因となる。本研究では、患者の血液から抗体を利用してα-シヌクレインを濃縮し、実験的にタンパク質の凝集を増幅するIP/RT-QuIC法を開発した。解析の結果、シヌクレイノパチー患者の血液中には、凝集の「種」となる異常な構造をもつα-シヌクレインが循環していることが明らかになり、疾患の診断や鑑別に利用できる可能性が示された。
文献
Okuizumi A, et al., Nat Med. 2023; 29(6): 1448-1455
以下をクリックすると機関誌の内容をご覧になることができます。
WEB版機関誌「Aging&Health」アンケート
WEB版機関誌「Aging&Health」のよりよい誌面作りのため、ご意見・ご感想・ご要望をお聞かせください。
お手数ではございますが、是非ともご協力いただきますようお願いいたします。