生活習慣病と楽しみながら向き合う
公開日:2019年10月25日 09時00分
更新日:2023年6月20日 13時03分
遠島 敏行(とおしま としゆき)
遠島公認会計士事務所 所長
サカエ税理士法人 代表社員
健康で100歳を生きるためには、さまざまな病・老化現象と向き合わなければなりません。その時は、医薬の助けが不可欠ですが、依存し過ぎないことが肝心です。自力で、できれば楽しみながら対応する方法を見つけることが大切と考えています。
1.お酒との付き合い
休肝日は1日置き・・・これはお勧めです。
お酒好きの私は、10年程前アルコール性肝炎と脂肪肝になり、このままでは肝硬変・肝臓がんになると言われました。完全に禁酒すれば治るのですが「中途半端はいけませんよ」と医師からいわれたのです。
1年間禁酒しました。様子を見て、適当に復帰しようとねらっていました。1年後改善したものの完治していなかったのですが、飲酒再開。結局振り出しにもどったのです。
医師からせめて週2日休肝日を設けるよう助言を頂きましたが守れませんでした。ここで1つのアイディアが浮かびました。休肝日を1日置きに設けることです。週2日の休肝日が守れないのに1日置きが守れるはずがないのですが、これが守れたのです。今日休めば明日はOKという楽しみができたのです。ノンアルコールビールを飲みながら明日のつまみと酒は何にしようかなと考えると楽しいのです。
おかげで、今のところ肝臓は無事で、元気に働いてくれています。
2.脂肪肝との戦い
脂肪肝との戦いは、涙ぐましい努力をしました。薬を飲むのが嫌なら、大好きなトンカツ、テンプラ、肉(サシの入った)等を控えるようにと言われたのです。まずは、トンカツ。衣をはがして食べるしかないのですが、トンカツの命はその衣にあります。はがしたら美味しさはほぼゼロ。そこで、衣を3分の1残すことにしました。テンプラも同じです。困ったのは、から揚げ、かき揚げ、コロッケのたぐいです。衣を取るのに悪戦苦闘、不可能と知り、食べるのを諦めることにしました。いろいろ工夫して挑戦することが楽しくそのうちに、脂肪肝は治ってしまいました。
3.メタボ退治
内臓脂肪が溜まり、おなかがポッコリせり出し、ウエスト90cm超えとなりました。このままでは、動脈硬化・高血圧が進んで脳梗塞・心筋梗塞になるかもと脅されました。薬を飲んで治療してくださいとの医師からの指示です。薬を飲むのは嫌です。
困ったなと思っていた時、NHKの「ためしてガッテン」で糖質制限ダイエットは糖質以外はなにを食べてもOK、アルコールもOKという番組を見ました。これこそ天の助け、早速実行。ごはん、パン、麺類は食べない。おかずはできるだけ多種類、野菜は十分に摂ることにしました。お酒は、日本酒、ビール等の糖質を含む醸造酒はダメ、焼酎・ウイスキー等の糖質がない蒸留酒はOK。ワインは醸造酒ですからダメですが、勝手にOKにして楽しんでいます。ガチガチに決めつけては長続きしません。少し抜け穴を作らないと面白くありませんから。
6ヵ月後、体重は6kg減少、ウエストは6cmダウンし、おなかは見事に凹みました。
その後、ごはん等は、茶碗半分ぐらいはかならず食べています。あまり糖質を減らすと、低糖質障害がでて危険ですとドクターストップがかかったためです。
私と生活習慣病との関わりをお話ししてきました。参考にしていただければ幸いです。
著者
- 遠島 敏行(とおしま としゆき)
- 昭和14年4月5日 愛知県生、昭和37年3月 慶応義塾大学商学部 卒業、栄監査法人 代表社員・理事長、三重県公益認定等審議会 委員・会長、現在、公認会計士・税理士、遠島公認会計士事務所 所長、サカエ税理士法人 代表社員。
信条:医食同源、過ぎたるは及ばざるがごとし
趣味:写真撮影(生活感のある光景・人物像、日本の原風景・祭事)
写真集発行:丹後半島 暮らしと文化―伊根とその周辺 2013年4月、木曽 黒川の里 暮らしと文化 2018年4月
個展開催:祇園祭宵山等15回開催
著書
「公益社団・財団法人 一般社団・財団法人 簿記入門」(全国公益法人協会)、「公益法人会計『解説と問題集』」(全国公益法人協会) 等