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新型コロナウイルス感染症罹患後の老年症候群リスクの増加

 

公開月:2025年1月

 米国の民間医療保険加入者を対象に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患後の老年症候群(GS)の発生リスクを検討した。傾向スコアマッチングで抽出された31.6万名(平均年齢73.5歳、女性51.7%)を分析した結果、GS発生リスクはCOVID-19罹患者が非罹患者より高く、85歳以上や75~84歳が65~74歳より高かった。8種類のGSそれぞれでは、認知機能障害が最もリスクが高く(ハザード比(HR)3.13、95%信頼区間2.96-3.31)、次いで抑うつ障害(HR2.72、同2.62-2.82)、褥瘡(HR2.52、同2.34-2.71)が上位だった。COVID-19に罹患した高齢患者ではGS予防が必要である。

文献

Su CC, et al., Age Ageing. 2024; 53(9): afae205

筆者

石崎 達郎(いしざき たつろう)
京都市保健福祉局健康長寿のまち・京都推進室担当部長

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公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health 2025年 第33巻第4号(PDF:4.5MB)(新しいウィンドウが開きます)

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