「長生きを喜べる社会」をめざす
公開月:2021年4月
大島 伸一(おおしま しんいち)
公益財団法人長寿科学振興財団理事長
このたび長寿科学振興財団の理事長に就任いたしましたので、ご挨拶申し上げます。
私は2004年の3月に、国立長寿医療センター(現・国立研究開発法人国立長寿医療研究センター)が日本で6番目のナショナルセンター(国立高度専門医療センター)として設立・発足したのと同時に初代総長として赴任いたしました。
しかし、私はもともとが泌尿器科の外科医であり、前立腺や排尿障害など高齢者特有の疾患を扱ってはいたものの、高齢者医療そのものに正面から取り組んだことはなく、想像を超えた人事で、戸惑っていたというのが事実です。
国立がんセンター(現・国立研究開発法人国立がん研究センター)をはじめ、他のナショナルセンターと同様に、当財団が国立長寿医療センターに併置されたものであると知ったのは、センターに赴任してからのことです。
さらに財団が、国立という枠に縛られているナショナルセンターの機能を財団という立場で幅広く支援し、よりよい長寿社会の構築に貢献するために設立されたものであることや、長寿社会の到来を前に、昭和天皇からの御下賜金をいただいた恩賜財団であることを知ったのは、さらにあとのことです。
2010年にナショナルセンターは独立行政法人化され、国立という枠組みから外れることになり、法律上は財団とも切り離され、国立長寿医療研究センターとは関係がないということになりました。
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