骨粗鬆症とdipeptidyl-peptidase 4 (DPP4)の密接な関係
公開日:2017年10月19日 12時00分
更新日:2022年12月 2日 14時22分
高齢糖尿病患者にDPP4阻害薬が投与される機会は多い。近年DPP4が骨代謝にも影響を及ぼすことが明らかとなり、DPP4阻害薬が骨折リスクを低減する可能性も示唆されている。本研究では閉経後骨粗鬆症を対象に、178例の骨折群と同数の性別とBMIをマッチさせた非骨折群とで、血中DPP4濃度を比較した。その結果、骨折群ではDPP4が有意に高値であり、DPP4上位4分位の骨折率は下位4分位の3.80倍(95%信頼区間1.53-9.42)であった。
文献
Kim H, et al. Osteoporos Int 2017 ; 28 : 1099-1108
転載元
公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.83