サルコペニアは脆弱性骨折のリスクファクターか?
公開日:2017年4月14日 15時50分
更新日:2022年12月 2日 14時27分
加齢に伴う骨格筋量の減少(サルコペニア)が骨折リスクを増加させるか。この点を明らかにする目的で、GenevaRetirees Cohort(GERICO)研究に参加した913名の健常な地域住民(63~67歳)を平均3年間追跡した縦断データを用いて、複数のサルコペニアの定義と骨折との関連性が解析された。その結果、Baumgartnerの定義(高齢者サルコペニアに関する欧州ワーキンググループ報告1)のみが、有意に脆弱性骨折発生と相関した(オッズ比2.32, 95%信頼区間1.04-5.18, P = 0.040)
文献
Hars M et al. J Bone Miner Res 31.2048-2056, 2016
転載元
公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.81