特定保健指導「積極的支援」とは?
公開日:2016年7月25日 13時00分
更新日:2019年2月 1日 18時25分
継続的な支援を行うことにより
内臓脂肪の減量をめざします
特定健診の結果、いわゆるメタボリックシンドローム(以下「メタボ」と略称)と判定された40~64歳の人に対して、医療保険者(国保、健保等)から「積極的支援」の案内が届きます。利用券等の扱いは「動機付け支援」(リンク1参照)と同様ですので、参照してください。
積極的支援のしくみ
積極的支援は、図のように初回面接のあと3~6か月の継続的な支援を行うことにより、内臓脂肪の減量をめざします。保健指導はポイント制になっており、通算180ポイント以上実施しなければ、保健指導を完了したことになりません。たとえば、個別面接では10分で40ポイント、グループ支援では40分40ポイントというように、時間と内容でポイント数が定められています。メールやFAX、手紙でのやりとりでもOKです。なかには、運動施設に通ったり、保健センター等で開催される教室に参加したりと、あなたのライフスタイルにあわせた保健指導方法を選択することができる場合があります(医療保険者ごとに実施方法は異なりますが)。6ヵ月間にわたり、数回保健指導者と関わることにより、体重減量、または禁煙といった、個人の目標の達成を支援するものです。
具体的な内容
初回面接では、動機付け支援と同様、体重減量や禁煙に向けての行動目標を設定し、計画を作成します。3日坊主にならないために、体重や歩数などの記録をつけることが推奨されます。生活パターンと体重の変動などの様子から、実現可能な方法をみつけることができるでしょう。達成状況にあわせて、行動目標を見直していきます。改善方法について疑問がある場合には、ぜひ保健指導者にお尋ねください。
保健指導の効果
あいち健康プラザにおける積極的支援プログラム参加者の声です。
- 今回の様な教室に出会わなければ、時間がないとか、忙しいで、何もしなかったと思います。時間は自分で作らなければ、何も始まらないと実感しました。
- 自分の体を知る。病気にならないようなからだを作ることが大切だということを実感し、この先の私が元気で過ごすためにとてもよい体験ができたと思います。
- 記録することで気づいたことがたくさんあります。まず最初の1週間の食事の記録で、間食を意識して取るようになりました。間食を減らしているつもりはありませんが、意識してなかった頃より多分減っているだろうと思います。
- できるだけ能率的に動かないでおこうとしていたのだが、できるだけ動こうと思うようになった。友達や知人にメタボについて話すようになった。
- 効果が現れはじめてからは嬉しくなり、毎日体重を計るのも楽しみになりました。測定・記録することも大変いいことですね。これからもこれを維持、さらなる減(まだまだ臍周り90cmにほど遠い)目指して頑張りたいです。
たった2~3kgの減量かもしれません。でも1年後もリバウンドすることなく、じわじわと効果が続いています。
これからの健康ライフのために、「特定保健指導」の制度を活用して、あなたのメタボ対策をはじめてみてはいかがでしょうか?