変形性関節症のケア
公開日:2016年7月25日 10時00分
更新日:2019年2月 7日 18時39分
変形性関節症と診断されたら
変形性関節症は、加齢や、運動、体重などの負荷により、関節に変形をきたした状態です。すり減った軟骨や、変形を元に戻すことはできません。
症状の悪化を予防するためには、関節に余計な負荷をかけぬよう、またできるだけ関節の機能を維持できるよう、日常生活に気をつけることが大切です。
また、変形性関節症による痛みと思っていても、別の病気を合併する場合もあります。定期的に整形外科を受診し、画像検査を受けることで、病気を早期に発見し、適切な治療を受けることができます。
変形性関節症で気をつけるべき生活習慣
運動
無理に運動すると関節症状が悪化します。痛みが強いときには安静にし、関節に負担がかからないようにしましょう。また、痛みが強くない場合でも、長距離歩行や、階段昇降などは避けるようにしましょう。
とはいえ、関節の機能を維持するためには、関節の柔軟性や関節周囲の筋力を保つことも重要です。症状が強くないときにはストレッチ運動を心がけ、関節周囲の筋肉の柔軟性、および関節の可動域を保つようにしましょう。また横たわって脚をあげる運動をおこない、関節に負担をかけずに関節周囲の筋力を維持するよう意識しましょう。
体重コントロール
肥満の方では、減量することで変形性膝関節症や変形性股関節症の症状が改善します。下肢の関節に痛みがあると、運動量が減り、そのためさらに体重が増えるという、悪循環に陥りがちです。意識して体重をコントロールしましょう。
冷えを避ける
関節を冷やすことで痛みが強くなる傾向があります。温めて血行を良くするよう意識しましょう。
生活環境を洋式にする
畳での寝起き、正座、和式トイレ、などの日本式の生活は、膝関節や股関節に負担がかかりがちです。ベッドでの寝起き、椅子での食事、洋式トイレなど、生活を洋式に切り替えることで膝関節や股関節にかかる負担を減らすことができます。
杖の利用
変形性膝関節症や変形性股関節症の場合には、痛みが強い関節と反対側の手に杖をつくことで、歩行時に関節にかかる負担を減らすことができます。