健康長寿ネット

健康長寿ネットは高齢期を前向きに生活するための情報を提供し、健康長寿社会の発展を目的に作られた公益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイトです。

Biondi bodyの構成タンパク質はTMEM106Bである

公開日:2025年4月11日 10時30分
更新日:2025年4月11日 10時30分

 1900年代、脳の脈絡叢の細胞内に、加齢依存的にBiondi bodyと呼ばれる封入体が形成されることが報告された。Biondi bodyは線維性のアミロイド封入体であるが、その構成タンパク質は長く不明であった。今回、ケンブリッジ大学のMichel Goedert博士らは、その構成タンパク質としてTMEM106Bを同定し、クライオ電子顕微鏡解析から構造も明らかにした。TMEM106Bは近年同定された新しいアミロイドタンパク質であり、一部の神経変性疾患においてはリスク因子としても知られている。今後、そのアミロイド形成機序や病的意義解明に向けた研究がますます加速していくと思われる。

文献

Ghetti B, et al., Acta Neuropathol. 2024; 148(1): 60

筆者

堀 由起子(ほり ゆきこ)
東京大学大学院薬学系研究科機能病態学教室准教授

以下をクリックすると機関誌の内容をご覧になることができます。

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health 2025年 第34巻第1号(PDF:7.0MB)(新しいウィンドウが開きます)

WEB版機関誌「Aging&Health」アンケート

WEB版機関誌「Aging&Health」のよりよい誌面作りのため、ご意見・ご感想・ご要望をお聞かせください。

お手数ではございますが、是非ともご協力いただきますようお願いいたします。

WEB版機関誌「Aging&Health」アンケートGoogleフォーム(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)

無料メールマガジン配信について

 健康長寿ネットの更新情報や、長寿科学研究成果ニュース、財団からのメッセージなど日々に役立つ健康情報をメールでお届けいたします。

 メールマガジンの配信をご希望の方は登録ページをご覧ください。

無料メールマガジン配信登録

寄附について

 当財団は、「長生きを喜べる長寿社会実現」のため、調査研究の実施・研究の助長奨励・研究成果の普及を行っており、これらの活動は皆様からのご寄附により成り立っています。

 温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

ご寄附のお願い(新しいウインドウが開きます)

このページについてご意見をお聞かせください(今後の参考にさせていただきます。)