車椅子
公開日:2016年7月25日 17時00分
更新日:2019年10月18日 14時51分
様々な機能を持った車椅子
車椅子とは、病気や怪我などの為に下肢や体幹などに運動に制限がある人や、高齢者などの体力が低下した人の、移動や外出などの動作を手助けする移動補助用具をさします。
車椅子の基本構成は椅子の部分と車輪部分になります。また、大きく分けると自操用・介助用があり、さらに自操用でも本人が車輪と一体になったハンドリムと呼ばれる輪を推し進めることで進むものや、ジョイティックのようなもので操作する電動車椅子がよく見られます。
片手が不自由な人でも利用できるように、健常な手足だけでも、操作が可能なタイプもあります。さらに、パワーアシストの機能を持たせ、本人の弱い力でも楽に坂道を登れるようタイプや、介助者の軽い操作で重い車椅子を移動させられる機構を有する物も考案されています。
運動性にも多くの改良点が見られます。例えば、オムニホイールによる前後左右への移動や、その場での旋回機能を有する写真1のような全方向移動車椅子、及び、車椅子から降りる際に利用者の立ち上がりを助ける機能を持たせたものなど、利用者の要求を満たすような新しい車椅子が次々と開発されてきています。
電動三輪車・四輪車も道路交通法上は歩行者
屋外で見かける電動スクーターのような電動三輪車・四輪車は道路交通法上、(電動車椅子に乗った)歩行者とみなされる為に、運転免許を必要としません。しかし、これらの電動三輪車・四輪車には,バッテリーが搭載されており相当な重量となり、最高速度は時速6キロ以下といえども旋回の際に、不安定になりやすいので注意が必要です。
その他にも、長時間の使用を前提としないものに折りたたみ式車椅子、浴室で使うシャワーキャリアなど、車椅子にはその用途にあわせて様々な種類が有ります。