関節リウマチのケア
公開日:2016年7月25日 10時00分
更新日:2019年2月 1日 22時13分
関節リウマチと診断されたら
生活にあたっては、以下のような点に気をつけましょう
処方を守る
関節リウマチで使用する薬には、副作用の危険性が高く、投与量の慎重な調整が必要なものがあります。飲み忘れや飲みすぎのないよう、気をつけましょう。
禁煙
喫煙により関節リウマチの活動性が上がることがわかっています。また、喫煙は心臓や肺に負担をかけ、治療効果に影響を与えます。関節リウマチと診断されたら、必ず禁煙しましょう。
バランスのよい食生活
疾患の活動性が高い時には食欲が落ちがちです。バランスよく食べるよう意識しましょう。とくに、骨粗鬆症などの合併症を予防するため、カルシウムやビタミンDなどを多く含む食材を摂ると良いでしょう。
休養・風邪などに注意
疲労やストレス、風邪により症状が悪化する場合があります。疲れたら十分に休みましょう。とくに、薬物療法で免疫が落ちているときは、感染症に気をつけましょう。
体を動かす
リウマチでは筋力低下が起こります。筋力低下を予防し、関節機能を維持するためにも、関節に負担がかからず、翌日に疲れが残らない範囲の散歩や体操を積極的に行いましょう。
リウマチ体操という、リウマチ患者さん用の体操プログラムもあります。
関節に負担をかけない
関節に負担がかかると、関節破壊が進みます。和式の生活よりも洋式の生活の方が、膝や足関節に負担なく暮らすことができるでしょう。
将来設計
仕事
関節リウマチは一生つきあう病気ですから、無理のない生活設計が重要です。長時間歩く仕事、重いものを運ぶ作業など、体に負担がつよくかかる仕事を続けることは難しいかもしれません。上司の方にも相談し、関節に負担のかからないデスクワークなどへの配置転換が望ましいでしょう。
また、冷えなどにより症状が悪化する場合もあります。仕事場所が冷える場合は上掛けを利用するなどして、作業環境を調節しましょう。
妊娠
関節リウマチに対して使用する薬物療法では、胎児に影響するものもあるため、妊娠を希望する場合には、処方変更が必要です。また、妊娠・出産を契機に症状が悪化する場合もあります。妊娠を希望する場合は、あらかじめパートナーや主治医とよく相談し、適したタイミングをはかりましょう。