帯状疱疹のケア
公開日:2016年7月25日 10時00分
更新日:2019年6月21日 11時24分
帯状疱疹のケアのポイント
帯状疱疹を発症した場合、体力と免疫力が低下している状態ですので、まずは休息が必要です。体力と免疫力が低下する要因としては、加齢、過労、大きなストレス、栄養失調などが考えられます。
つまり、普段から運動をして体力を落とさない努力をしたり、過度な労働を避けたり、もし過度の労働をした場合はしっかり睡眠を取るなどして、体のメンテナンスを行うことが大切です。また、大きなストレスになる前に対処する、栄養バランスを考えて3食しっかり食べるようなことも効果的です。
帯状疱疹と休養
帯状疱疹を発症した場合は、特に体を休めることが大切です。早期に治療を始めてウイルスの増殖を抑えることが出来ていても、発症中に無理をするとすぐに病状が重篤化することがあります。重篤化すると、入院が必要になったり、後遺症として帯状疱疹後神経痛(回復後もずっと神経痛が残るという病気)に移行してしまう可能性が高まります。ですから、少し良くなったからといって、すぐに元の日常生活を送ることは避け、充分な栄養を取りながら、1週間くらいはのんびりと休みましょう。
日常生活のポイント
帯状疱疹は、水疱瘡(水痘)にかかった時のウイルスが体内に潜伏していて、何らかのきっかけで再活発化する病気ですので、水疱瘡(水痘)に罹ったことがある人には、新たに感染することはありません。ただし、水ぼうそうにかかったことがない人に対しては、水疱瘡(水痘)として感染させてしまいます。まだ水疱瘡(水痘)に感染したことがない乳幼児や妊婦には、接触しないように注意しましょう。
帯状疱疹として治療をしている間は、医師から処方された薬の決められた回数や量を守って使用してください。また、抗ウイルス薬を服用する場合は、水分をしっかり取りましょう。抗ウイルス薬は、帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える薬です。決められた回数と分量をしっかり服用することで効果を発揮します。
抗ウイルス薬による治療を始めても、水疱瘡(水痘)ウイルスに対する効果が表れるまでは数日の時間がかかりますので、服用を始めてから数日後は発疹が広がり続けることもあります。自己判断で服用することをやめず、医師からの指示をきちんと守りましょう。痛みに対して処方された鎮痛剤も忘れずにしっかり使用しましょう。痛みが和らがない場合は、早めに再受診をしてください。
帯状疱疹を発症していても、入浴やシャワーはかまいません。石鹸を使ってやさしく洗い、清潔にして、入浴後は処方された軟膏を塗りましょう。ただし水疱をつぶしてしまうと、帯状疱疹ウイルスによる二次感染の危険性もありますので、充分に注意してください。
神経痛が辛いときは、患部を温めると、痛みを和らげる効果があります。逆に冷やすとウイルスを活発化させてしまうので、冷やさないように注意しましょう。痛みを和らげる方法としては他にも、カイロや温湿布を当てる、蒸しタオルで温めることも有効です。敏感肌の人は、かゆみが出ることもあるので気をつけてください。
痛みを和らげる方法
- 入浴
- シャワー
- カイロを当てる
- 温湿布を当てる
- 蒸しタオルで温める
帯状疱疹にかかったら、いつも以上に体調を整えるよう、心がけましょう。そして、発疹の範囲が広がったり、神経の症状に違和感を感じたら、早めに受診して医師に相談するようにしましょう。