園芸
公開日:2016年7月25日 01時00分
更新日:2019年2月 1日 22時08分
園芸は暮らしの楽しみ
みなさんは花や野菜などの植物を育てたことがありますか?
首都圏で主婦を対象に実施したアンケートでは、草花の栽培やガーデニングを楽しんでいる家庭はなんと90%以上だったそうです。「あさがおの観察」など、こどもの宿題をきっかけに園芸を楽しみはじめた家庭、ハーブや無農薬野菜など食と健康を考えた園芸、町なみに配慮した園芸など、動機はさまざまですが、暮らしのいろいろな場面にとりいれていきたいとの期待が感じられます。
種まき、発芽、日に日に成長するうちに待ちに待った開花へ、そして、実がなるような植物であれば収穫というプロセスをまのあたりにして、栽培する楽しみや喜びを感じ、満足感も味わえることでしょう。
園芸も運動?
ところでレジャー白書によると、身体活動の参加回数の多いものとして、男女問わず、どの年代においても上位を占めるのが園芸です。30歳代以上では男女とも1位となっています。
園芸が運動になる? そんなに身体活動量があるのかな? と思うところですが、エクササイズガイドによると庭の草むしりは4.5メッツ、つまり、速歩よりも「きつい」運動であるといえます。
庭の手入れを例にとると
では、庭の手入れをすることを考えてみましょう。
花の様子や育てている野菜の様子をみるためにかがんだり、木の枝に手を伸ばしたり、時には筋力を必要とする作業があったり、意外にも身体のいろいろな部分を動かしていることに気がつきます。
また、木の枝を剪定したりするというのはリズムがある運動で、音楽みたいに聞こえてきたりもしませんか。時間が経つのも忘れて、自分の自由時間を過ごしているような気さえしてきます。
ただ、健康づくりの運動とは違い、いつの間にか同じ姿勢を長くとることにより、腰痛や肩関節痛などをおこしやすいのが難点です。作業の手をときどき休めて、しっかりストレッチしましょう。
植物への関心は楽しみも倍増
すべての家庭に庭があるわけではないので、庭いじりをすべての人に勧めることは困難です。でも、家の中に観葉植物を置いてみたり、花瓶に花を飾ったりすることから始めてみませんか。そして、こういった植物を育てるといった行為は、年齢や身体状況を問わず、やろうと思えばだれでもできることです。
植物に関心をもつようになると、公園や里山にでかける楽しみも倍増します。
冬枯れのなかにも小枝が伸び、春のために芽ぶく準備をしていることを発見できます。
公園に行けば、季節季節の植物にであうことができます。いくつになっても生き物の成長をみるのはこころ踊るではありませんか。