健康長寿ネット

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医食同源とは

公開日:2016年7月25日 14時00分
更新日:2023年12月27日 13時57分

医食同源とは1)

 病気を治療するのも日常の食事をするのも、ともに生命を養い健康を保つためには欠くことができないもので、源は同じだという考えです。古くから中国にある、体によい食材を日常的に食べて健康を保てば、特に薬など必要としないという薬食同源の考えをもとにした造語とも言われています。

栄養バランスの良い規則正しい食事とは2)

栄養バランスの良い食事は五大栄養素を万遍なく取り入れる

 健康を保つためには、栄養バランスの良い食事を規則正しく取ることが重要です。

 私たちの体に必要な栄養素は炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素です(表)。1つの食材にすべての栄養素を完璧に含んでいるものはありません。そのため、各栄養素を含む食材や食品を毎食、満遍なく取り入れることが「栄養バランスの良い食事」です。

表:各栄養素の主な働きと栄養素を含む食材
栄養素主な働き多く含む食材
炭水化物 エネルギー源になる ご飯、パン、めん、いも、砂糖
たんぱく質 体をつくる 肉、魚、卵、大豆製品、牛乳・乳製品
脂質 エネルギー源になる バター、マーガリン、肉の脂身
ビタミン 体の調子を整える 野菜、果物
ミネラル 体の調子を整える 海藻類、乳製品、小魚

栄養バランスの良い食事メニュー「一汁三菜」

 メニューを考えるときは、肉や魚などの主菜をはじめ、野菜や海藻類、きのこ類を使った副菜も取り入れた、一汁三菜にします。調理方法も炒め物や揚げ物が多いと、脂肪の過剰摂取につながるので、蒸し物、和え物、煮物など油が少ないメニューと組み合わせます。

規則正しい食事とは

 規則正しい食事とは、毎日1日3食、決まった時間に食べることです。決まった時間に食べることは、体に必要な栄養素がきちんと補えるだけでなく、体のリズムを整えていくうえでも大切です。

 とくに朝食を取り入れることで、活動に必要なエネルギーが補え、1日が活動的に動けます。ご飯やパンなどの糖質は脳のエネルギー源です。朝食を欠食してしまうと、エネルギーが脳にいかないだけでなく、体が飢餓状態になるため、昼食を食べ過ぎてしまい、肥満の原因になります。

 また、昼食と夕食までの時間が空きすぎると間食が増えてしまったり、夕食を食べすぎてしまい、カロリーオーバーになりがちです。さらに寝る2時間前の食事や遅い時間の夕食は肥満を招きます。

1日何をどれだけ食べればよいかがわかる「食事バランスガイド」とは3)

 厚生労働省、文部科学省、農林水産省が健康で豊かな食生活の実現を目的に策定された「食生活指針」を具体的に行動に結び付けるものとして、平成17年6月に厚生労働省と農林水産省が作成しました。

 食事バランスガイドとは、1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかを考えるときに使用するツールです。食材のカロリー計算をしなくても、自分の1日に必要なエネルギーに合わせて、主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物と5つのグループを料理ごとに、食べた分だけ、コマのマスを塗って、栄養バランスを見る方法です(図)。

図:1日に何をどれだけ食べればよいか考えるツールの食事バランスガイドを示すイラスト
図:食事バランスガイド

 何をどう組み合わせて食べたら栄養バランスの良い食事になるかが、一目でわかります。1日に必要なエネルギー(食事量)は性別、年齢、身体活動レベルによってことなります。

 1食ごと完璧な栄養バランスでなくても、不足分は1日の中で補うようにしていきます。また、日ごろから不足しがちな料理、逆に多くなってしまう料理は2~3日ごとや1週間単位で、調節していくようにしていきます。

 食事バランスガイドは健康な方を対象に作成されたものなどで、医師や管理栄養士から糖尿病などの食事指導を受けているかたは、そちらの指導に従います。

参考文献

  1. デジタル大辞泉 小学館
  2. 健康な毎日を過ごすために 農林水産省(PDF)(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)
  3. 食事バランスガイド 農林水産省(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)

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