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高血圧

公開日:2016年7月25日 15時00分
更新日:2019年6月12日 10時42分

血圧とは

 血圧とは、「心臓から送り出された血液が、動脈の内側を押す圧力」を指しています。私たちが日常的に計測しているのは、体の中に張り巡らされている血管の中でも、大動脈など特に太い血管の内圧を測定したものになります。

 血圧には、心臓の拍動数や収縮する力、循環している血液の量などさまざまな因子が複雑に絡み合っているため、「なにが原因で血圧が上がっているのか」について特定できないことも多くあります。

収縮期血圧と拡張期血圧

 血圧を測定するとき、必ず2つの数値を記入されているかと思います。なぜ、血圧は2つの値を使用するのでしょうか?

 心臓は、常に収縮と拡張を繰り返すことで、全身に血液を送り出しています。心臓が収縮して血液を送り出すとき、血管の内圧は最も高くなり、反対に心臓が拡張して血液を送り出さないときは、血管の内圧は最も低くなります。

 このように、心臓の動きによって血管の内圧は常に変動しているため、2つの数値のうち、最も高い値を「収縮期血圧、または上の血圧」、最も低い値を「拡張期血圧、または下の血圧」と呼び、測定を行っています。

 詳しい数値については、「高血圧の診断」のページをご参照ください。

高血圧の定義

 血圧は、電子式血圧計の登場により、近年では自宅でも簡単に測定することができるようになりました。そのため、たまたま測定してみたら血圧が高かったために、「私って高血圧だったんだ」と思ってしまう方もいらっしゃいます。

 高血圧の定義として、「繰り返し計っても正常より高い場合」を言います。一回の測定で高かったから即高血圧と診断されることは、全くとは言い切れませんがほとんどありません。

 高血圧というのは、「血圧が高い」という一つの症状です。そのため、たまたま計った血圧の値が正常値よりも高かった場合、「血圧が高い」とはいえますが、「高血圧だ」とは言い切れません。

日本における高血圧患者の割合

 厚生労働省の調査によると、高血圧と診断された患者数は平成26年現在で全国で約1010万800人となっており、平成23年に調査した人数よりも約104万人の増加となりました。

 性別でみてみると、男性は445万人と前回より63万人の増加、女性は567万6000人と42万人の増加でした。

 また、高血圧が原因での死者は6932人となっています。これは血圧が高ければ高いほど、死亡率も高くなるというデータも存在しています。

 近年、血圧の平均値は減少傾向であり、平成26年の平均値は男性で135.3mmHg、女性で128.7mmHgと、男性のほうがやや高いという傾向でした。

 また、高血圧の目安となる収縮期血圧が140mmHg以上だった方は、男性で36.2%、女性で26.8%であり、こちらも年々有意に減少しているということがわかっています。

血圧の測定場所に注意

 血圧を測定する際、場所には十分気を付けます。正しくない位置で測定すると、本来計るべき血管ではない血圧を測定してしまう恐れがあります。

 また、片方の血管が詰まっていたり、一部が狭窄している場合には、左右両方の血圧を測定し、左右差がないかを確認することもあります。

参考HP

日本生活習慣病予防協会(外部サイト)(新しいウインドウが開きます)

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