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介護職員自身に誇りを!(石本 淳也)

公開日:2025年1月17日 15時00分
更新日:2025年1月17日 15時00分

いしもとじゅんや氏とおおしましんいち氏のツーショット写真。

シリーズ第12回長生きを喜べる社会、生きがいある人生をめざして

 人生100年時代を迎え、一人ひとりが生きがいを持って暮らし、長生きを喜べる社会の実現に向けて、どのようなことが重要であるかを考える「長生きを喜べる社会、生きがいある人生をめざして」と題した、各界のキーパーソンと大島伸一・公益財団法人長寿科学振興財団理事長の対談の第12回は、一般社団法人熊本県介護福祉士会会長で公益社団法人日本介護福祉士会相談役の石本淳也氏をお招きしました。

無資格未経験で介護業界へ

大島:今回は日本介護福祉士会の前会長(現・相談役)の石本淳也さんをお呼びしました。現在、熊本県介護福祉士会の会長であり、熊本市の社会福祉法人リデルライトホームの特別養護老人ホームの施設長です。ますます進む高齢社会の中で、介護がどのような位置づけにあり、どれほど重要な役割を担いながら、それにどう応えようとし、応えられて、あるいは応えられていないのか、介護福祉士の立場からのお話を伺います。最初に簡単に自己紹介をお願いできますか。

石本:2008年に37歳で熊本県介護福祉士会会長になって、今53歳なので、もう16年目です。日本介護福祉士会会長は2016年から2020年まで務めました。熊本地震で被災した直後に会長になりましたので、災害支援をしながら東京に通うという暮らしを4年間。会長就任後、認定介護福祉士認証・認定機構機構長の大島先生に挨拶するために国立長寿医療研究センターへ伺ったのが、日本介護福祉士会会長としての初期の仕事でした。初対面で大島先生から「死ぬ気でやれるか?」と聞かれ、「死ぬ気でやります!」と答えたことを今でも覚えています(笑)。

 20歳で介護の世界に入り33年目です。無資格未経験で、介護の仕事をするつもりがなくこの業界に入って、働きながら介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格を取りました。1990年代初めは、福祉の養成校ができて間もない頃で、猫も杓子も皆、介護福祉士を取っていた時代です。当時は短大や専門学校を卒業すると同時に、試験を受けずに介護福祉士の国家資格がもらえていた時代です。周りの若い人たちは専門学校を卒業して入職する人が多かったですが、私は学校に行かずに入職し、働きながら資格を取得しました。資格は自信にもつながり、後輩を指導する時にも説得力があるので、やはり取ってよかったと思います。

 しかし、現場では「介護福祉士の資格があっても何も変わらない」とネガティブに考える人が多く、そのことに腹立たしさを感じていました。「介護福祉士がもっと自信と自覚を持つべきではないか」と考えていたところに、熊本県介護福祉士会の会長に就任するというお話をいただきました。そういう立場になるのなら、介護という仕事を社会にたくさん発信していこうと、これまで活動してきました。

大島:そもそも介護という職を選んだ動機は何ですか。

石本:それが選んでいないんですよ。ミュージシャンになりたくて、高校卒業と同時に博多に行きました。でも2年で世の中そんなに甘くないと気づき、熊本に帰ることにしました。職を探さなければならず、面接に行ったところがたまたま老人ホームだったんです。事務員のつもりで面接を受けたら、「君は体格がいいから現場に入りなさい」と言われ、それが介護職との出会いです。

大島:介護福祉士会会長に介護についてお話を伺おうと思ったら、こんな話になるとは(笑)。縁というものは面白いものですね。

介護職が「寮母」や「寮父」と言われていた時代

石本:当時はお金がなく老人ホームに住み込みで働いていました。その中で「生きること」「死ぬこと」にリアルに出会い、心動かされていきました。介護の仕事に根を張るきっかけを与えてくれた利用者さんが何人かいらっしゃいます。死に際にこちらの手を握ってくれて、命の最期の時間の貴重さを考えさせられました。「残された時間をもっと有意義なものにしてあげられなかっただろうか」と感じることが多くなりました。何かしてあげたくても、資格がないと対応の仕方がわからない。私の場合、資格の必要性や価値を強く感じて、資格を取っていきました。

大島:若い時に人生の壁にぶつかり、迷いながらも介護職に出会い、介護の重要性に気づいていったのですね。当時、介護職はどのように見られていたのですか。

石本:当時は介護職という言葉もなく、「寮母」や「寮父」と言われていた時代です。特別養護老人ホーム(特養)や養護老人ホームでは、年配の女性が多く働いていたので「寮母さん」が中心。そこに20歳の私が入職して、男性ですから「寮父」です。

大島:初めて聞いた言葉です。当時、介護福祉士という資格はありましたよね。

石本:ありましたが、私が介護業界に入った1992年当時は介護福祉士の資格制度が動き出してまだ3年くらいで、十分な認知はされていなかった時代です。

大島:事業所はどういう形でしたか。

石本:基本的には措置制度の時代で半官半民のような感じですから、単独の介護サービス事業所はなく、「病院に併設のデイケア」か「特養に併設のデイサービス」がほとんどでした。それが2000年に介護保険がスタートして、加速度的に介護サービス事業所が増えていきました。

大島:介護保険ができた時に、医療から介護が切り離されたわけですよね。介護保険はやはり大きな転換点でしたか。関係者の間での受け止め方はどうでしたか。

石本:先が見えず不安しかなかったですが、準備だけはしなければなりませんでした。「ケアマネジャーが施設に必置になるから資格を取ってほしい」と言われ、1999年に第2回の試験でケアマネジャー(ケアマネ)の資格を取り、介護保険のスタートに備えました。

おおしましんいち氏の対談の様子を表す写真。

介護福祉士は「介護計画」、ケアマネは「介護支援計画」

大島:ケアマネはいわゆるケアワーカーの専権の仕事ではないですよね。医師や看護師なども取得できる資格というのが不思議な感じがします。

石本:実際、第3回の試験ぐらいまでは、医療職が半分以上受けていて、介護や福祉系の人の合格率は低かったです。いろいろな職種が受けるケアマネという資格の実態が当時はよく理解できませんでした。医師や看護師がケアプランを立てマネジメント業務をするのか。本来は社会福祉士がすべきではないか。社会福祉士という資格があるのに、なぜケアマネをつくるのか、というのが正直な気持ちでした。その後、医療職がケアマネの受験からさぁーっと引いていき、今は6~7割は介護・福祉系が占めています。やはり介護保険でのケアマネジメントですから、少なくとも介護もしくは福祉に由来がある人の役割だろうと思います。

大島:例えば、医療であれば、医療計画と医療実践は医師という専門職が行います。看護師は看護計画を立てて看護実践を行います。なぜ介護だけケアマネという資格をつくって分けなければならないのか疑問はありますが、すべてを介護職に任せることができなかったのでしょうね。

石本:医療においては、いろいろな医療資源とコーディネートする役割のメディカルソーシャルワーカー(MSW)がいます。しかし実際にはMSWという資格はなく、社会福祉士や精神保健福祉士が主に担っています。このMSWとケアマネの役割が一緒だと考えていて、いろいろな介護資源をつなぐためのコーディネーターがケアマネの役割であり、医療でいうところのMSW的な役割であると考えます。

 1つ整理しなければならないのは、ケアマネは介護の専門職ではなく、あくまでケアマネジメントの役割をするための資格です。そして本質な介護の部分に関しては、介護福祉士が質を担保する専門家です。介護福祉士は「介護計画」、ケアマネはあくまで「介護支援計画」(ケアプラン)です。介護福祉士はきちんと介護計画を立てられることが重要だと思います。

大島:介護保険スタートの際に複雑な過程があったのでしょうが、どうも釈然としませんね。

いしもとじゅんや氏の対談の様子を表す写真。

介護福祉士の国家資格の価値が埋もれてしまう危機感

石本:介護福祉士という国家資格の価値がこのままだと埋もれてしまうという危機感を持っています。日本介護福祉士会の会長時代もそういった危機感に基づいて、いろいろなところで発信をしてきたつもりです。現執行部もその路線は引き継いでくれていると思います。

大島:国も介護の位置づけを制度的に担保しようと、一生懸命に取り組んでいることはよく理解しています。認定介護福祉士※1の認定の仕組みもその中のひとつだと思います。そういった全体の動きを見ると、今はいい方向に進んでいると考えていいのでしょうか。

※1 認定介護福祉士は、介護福祉士のキャリアアップのための新しい仕組みで、継続的な教育機会を提供し、介護福祉士としての資質を高めるためにつくられた認定制度。認定介護福祉士養成研修修了後に、認定介護福祉士認証・認定機構が認証・認定を行っている。なお、認定介護福祉士認証・認定機構は日本介護福祉士会内に設置されている。

石本:今までのように、「産めよ増やせよ」で介護福祉士を増やす時代は終わっている気がします。介護福祉士は国家資格である以上、資格者を生み出す段階で、きちんと質を担保する教育をすべきですし、すでに資格を持っている190万人に対してはそれを補完するための「学ぶ義務」や「学ぶことへのインセンティブ」を付けていく必要があると思います。結果的に、介護福祉士が高度研修を受けて認定介護福祉士となり、ハイパーエリートが輩出されていく。そういったことが長寿国としての安心につながると胸を張って言えるようにしたいです。

大島:2016年から認定介護福祉士の認証・認定が始まりましたが、介護福祉士会の組織率が低く、介護福祉士が増えれば増えるほど、認定介護福祉士の割合がさらに下がっています。短期間で制度を定着させることが難しいのはわかりますが、もどかしさも感じます。

石本:私の会長時代で、介護福祉士会の組織率は4%でしたので、今はもっと低いと思います。

大島:私は日本福祉大学の理事を務めていますが、全国の福祉系大学では介護の専門分野で定員割れが多いと聞きます。わが国は学生数が一番多いときに合わせて大学を増やしてきたから、18歳人口が減っている今、大学や学部を閉鎖するしかないわけで、どこかにしわ寄せがいくのは当然です。こういう状況になると、最初にターゲットになるのは介護や福祉ではないでしょうか。

石本:介護と保育でしょうね。実際に、全国の介護福祉士を養成する学校が激減していることはご承知の通りで、残っている学校の定員に対する充足率は4割程度です。ちなみに地元熊本でも、最大で7校あった福祉の専門学校と短大が来年度から1校になります。本当に危機的状況です。

 何がそうさせたのかというと、少子化の影響はありますが、一番のボトルネックは、介護福祉士の資格を学校に行っても行かなくても取れる資格のままにしてきたことにあると思っています。「本来は学卒ルートに一本化すべき」と私は以前から言ってきました。学校に行かなくても取れる資格に価値が付くのかということを議論すべきです。ところが、施設を経営する側からすると、「実務経験ルートがないと人手不足が加速化する」とか、学校を経営する側からすると、「ハードルを高くすると入学者がさらに減る」という理由でこれまでの状況が続いてきました。

介護職の社会的地位の向上が課題

大島:これは非常に難しい話ですが、介護職の社会的地位の向上は大きな課題だと思います。給料が低いとかキツイとか、まるで介護は社会的にランクが低いような位置づけを社会全体でして、高校の教員などはそれを鵜呑みにして、進路指導では「介護職はやめたほうがいい」と福祉系を推薦しないと聞いています。これから介護職がもっと必要になるという社会の要請と、そういう現状の間に大きな乖離があります。介護福祉士会はそういう現状に知らん顔をしていないで、介護という職業の実態と重要性を積極的に伝えていくことが大事だと思います。

石本:おっしゃる通りです。もちろん福祉科のある高校では、正しい理解のもと、学生たちを教育して輩出してくれるところもあります。しかし、社会的に介護職が一番底辺のように捉えられていることに関しては、介護福祉士自身の責任は大きいと私は思っています。「そうじゃない。魅力的な仕事なんだ。ちゃんと収入も得ていますよ」と自分たちが声を上げてこなかった。世の中から可哀そう、大変そうと言われることを甘んじて受け入れる人たちが多かったのではないかと思います。

 私は30歳で家を建てて、子ども2人、認知症の母と精神疾患の父と6人暮らし。妻と私が介護福祉士として働いて生活は普通にできましたし、子どもたちに辛抱させた記憶もありません。そういう事実をきちんと発信すべきだと思います。実際に一国一城の主になって、介護施設を開設する介護福祉士も結構います。

大島:全体として、そういう事実が伝わってこないですよね。介護福祉士が一国一城の主になれるという夢のある話をもっと伝えるべきです。

介護の魅力を発信するプロジェクト「KAiGO PRiDE®

大島:石本さんは介護の魅力を発信するプロジェクト「KAiGO PRiDE®(新しいウィンドウが開きます)」に理事として関わっていますね。プロジェクトはどのように進んでいるのですか。

石本:もともと熊本から始まった介護職をブランディングするという取り組みで、2019年にスタートしました。トヨタのレクサスのCMを撮った著名なクリエイターのマンジョット・ベディ氏が代表理事として一緒に取り組んでいます。今年度は厚労省から補助金をいただいて活動しています。今日の話にも通じますが、介護職自身が介護の仕事を「キツイ、ツライ、つまらない」とネガティブに語ってきた結果が今につながっているという思いがあり、介護の魅力や価値を自分たちから発信して現状を変えていこう、というプロジェクトです。その中でキーワードのひとつが「セルフリスペクト」。つまり介護職自身が誇りを持つことです。

大島:「セルフリスペクト」はいい言葉ですね。

石本:介護職の仕事を自分たちがリスペクトせずして、周りからリスペクトを得られるはずがないという考えです。クリエイティブの力で介護の魅力を見える形にし、介護職のセルフリスペクトを高め、社会からのリスペクトにつなげる。熊本発祥のこのプロジェクトが今では20以上の都府県でつながっています。

 介護現場では若い人から年配者まで、また日本人・外国人・LGBTQの人など、多様な人たちが活躍しています。そういった現役介護職をモデルにマンジョット・ベディ氏が撮影したポートレート作品を各地で展示しています。2023年には東京都庁でも作品展示会を開催しました。東京・裏原宿にレッドカーペットを敷いて、高齢者と介護職がオシャレなお揃いの衣装を身に付けてランウェイを歩くというイベントも大盛況でした。また、日本と海外の介護職がオンラインでつながりセッションを行った様子を動画配信する取り組みや、介護の認識を変えていくことを目的としたイベントの開催も行っています。

現役介護職ポートレート作品の画像。マンジョット・ベディ氏撮影。
現役介護職ポートレート作品の画像。マンジョット・ベディ氏撮影。
2024年3月17日に原宿エリアで行われた介護職と高齢者によるファッションウォークの画像。
2024年3月17日に原宿エリアで行われた介護職と高齢者によるファッションウォークの画像。

 私個人の活動としては、熊本シティFMで6年間ラジオのパーソナリティを務め、リスナーからの介護の疑問に答えながら、一緒に介護について考えています。地元の新聞でコラムを執筆したこともありますし、テレビのコメンテーターも月1回レギュラーで務めていました。

大島:社会的な理解を得るためには、メディアの力は欠かせません。メディアが介護を題材に取り上げる時は、何か重たい話とか可哀そうな話とか、ある種パターン化されているようにも感じます。そのイメージを打破して、介護の明るい部分をたくさん発信してほしいですね。

石本:ありがとうございます。大島先生にはいつも鼓舞していただき、プライベートでもこういったディスカッションをさせていただき、勉強させてもらっています。最近実感するのは、大島先生をはじめ、介護を応援してくださる医師がものすごく増えたということです。

大島:ちょっと考えればわかることですが、介護がしっかりしてないと、結局一番の支えとなる生活の基盤がガタガタになってしまいます。これからの超高齢社会では医療と介護が職域を越えて手を携えることが必須です。職域を囲い込んでいる場合ではありません。

 今日の対談のテーマは、「介護の側から介護に喝を入れること」でした。介護という仕事の本質を理解して発信できる介護のリーダーがいることを非常に頼もしく思っています。石本さんの活躍を期待し応援しています。

対談者

いしもとじゅんや氏の写真。
石本淳也(いしもと じゅんや)
一般社団法人熊本県介護福祉士会会長、公益社団法人日本介護福祉士会相談役
1992年から介護職・相談員・介護支援専門員・管理者などを経て、2008年熊本県介護福祉士会会長に就任(現職)。2016年日本介護福祉士会会長に史上最年少で就任し、2020年に退任(現・相談役)。現在は熊本市内の社会福祉法人リデルライトホームの特別養護老人ホームの施設長を務める。2019年より一般社団法人KAiGO PRiDE®(新しいウィンドウが開きます)理事として、介護の魅力をポジティブに発信するプロジェクトに関わる。
おおしましんいち氏の写真。
大島 伸一(おおしま しんいち)
公益財団法人長寿科学振興財団理事長
1945年生まれ。1970年名古屋大学医学部卒業、社会保険中京病院泌尿器科、1992 年同病院副院長、1997年名古屋大学医学部泌尿器科学講座教授、2002年同附属病院病院長、2004年国立長寿医療センター初代総長、2010 年独立行政法人国立長寿医療研究センター理事長・総長、2014年同センター名誉総長。2015年認定介護福祉士認証・認定機構理事長(現・機構長)。2020年より長寿科学振興財団理事長。2023年瑞宝重光章受章。

公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health 2025年 第33巻第4号(PDF:4.5MB)(新しいウィンドウが開きます)

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